幸せテクニック講座11

神は人を裁くと決めたのはなぜ?誰が?
今回は我々の土台となっている元にある考えについてお話ししたいと思います。今はどんな考えが元となってこの社会が組み立てられているのでしょう。
神話はその元になっているようです。
神話に登場する裁く神のイメージが、現代社会を形作っています。自我を観察していると常に何かを評価しています。もしくは評価しようとしています。
そして正しく評価するための基礎となる考えを身に付けようと努力しています。
私に対する質問の多くが、どちらが正しいのでしょうか。と言うものです。
すなわち評価基準を確立しようとしているわけです。評価すべきでないと知っているその人のやっていることが、実は新しい評価基準を確立しようとする努力です。
そしてそのことには気づいていません。このくらい評価することが知性の日常性として定着しています。たくさんの評価基準を持っている人が立派だとされています。
人からとやかく言われないように、ひとから褒められるように。ほとんどの人の行動が人からよく思われたいと言う動機に基づいています。神が裁く人、評価する人だとしたら、さばく基準をできるだけたくさん身に付けることが神に近いと言うことになります。
神は裁くと言うイメージから、人は裁かれないための価値基準を築き上げてきました。
この価値基準から様々な考え方が生まれました。そしてその様々な考え方は、互いに出会い、組み合わされて、頭脳の中に様々な概念が形成されます。
そして我々はその概念を体験していくことになります。思っていることを体験すると言うのはこのことです。知らないことは体験できないと言うのもこのことです。我々のそもそもの存在目的が概念として知っていることを体験的に知ることであると言うことなのです。
できるできない良い悪いで人を評価する社会、どんな行いが正しいのか、何をするのが良いことで、何をするのがいけないのか、こんな様々な基準が作られました。
そんな評価基準を守らせるためにルールが作られ、ルール違反者を許すためのツールとしてルールを破ったときの罰則まで用意されました。
厳しい基準として法律が、ゆるい決まりとして道徳が作られ、道徳を伝承させるための宗教や学校が運営されています。そして厳しい掟、法律を守らせるために国家が建設されました。
こうして警察が生まれ、裁判官が生まれ、先生が、宗教家が生まれました。
ルールを守らせるための数限りない仕組みが生み出されています。良い評価を得るために努力が奨励され、テストで試されると言う行為が堂々と行われています。
親は子供に良い評価がもらえるようにと期待し、塾が繁盛し、良い成績、評価が取れるよう励ますのが愛だと信じきっています。
人生がうまくいっていないと感じる人の8割以上が幼児体験から来ています。子供の頃、お前はダメなやつだと決めつけられ、評価されたことで生じた心の歪みから、人生全般の葛藤が生じています。
神は決して人をさばいたりしないと決めてしまう。そのすべてが親の評価から始まっています。親は自分も親から評価され、その親もまたその親から評価され続け、永遠と絶え間のない評価の流れが続いています。
このように見てみると、その根本の間違いが神話の中に語り伝えられているわけです。現在の良い評価を得ることをよしとする社会システムがこうして形成されました。しかし、今しかないと言う宇宙の根本心理から見てみると、今この瞬間の評価社会を成り立たせるために、後からこの神が過去にさかのぼって挿入されたともいえます。
こんな観点から世界が捉えられるようになり、今我々が評価を完全に放棄するならば、その瞬間に全く別の神話が作られる必要が生まれます。そして、もしその神話が神は決して裁かないと言うものであったとしたら、今果たしてどんな社会システムが残り得るでしょう。
そんなことになったら、この現代社会は瞬間に崩壊してしまうことになります。
学校、法律家、国家、あらゆるものがその存在理由を失ってしまいます。評価システムそのものである社会体制は、あっという間にその姿を消していかざるを得ません。神は決して裁かないと言う新たな神話は、あなた方がその考え方を100%受け入れると言う行為によって、誕生します。
この考えを受け入れ、この考えを生きるという行為によって、あなた自身のもう何も裁かないと言う人生そのものが神話創造のプロセスとなります。
あなたこそが神話を生み出す神となります。宇宙のものは超極小のゴムひもでできている。
私たちはこの他にも多くの元となる考え方を取り入れています。縦横高さのある三次元空間がある、とか、時計の針の動きと言う時間があると言う錯覚に基づいて、世界を見ています。
宇宙は1方向に広がっている。ビックバンから始まって、無限に拡大している。
時間は過去から未来に向かって1方向に進んでいると言う考え方です。これが1方向的思考を形成しています。では実際はどうなのでしょうか?
物理学の世界は近年、急速な発展を遂げ、すべての力を統合する理論として、今では超ひも理論が多数の指示を得ています。このひも理論によると、この宇宙の極生物は輪ゴムのようなもので、その大きさは10のマイナス33乗ほどで、それ以上に小さいものは存在していないとされています。
理由はそれ以上に小さくすると、ゆらぎの幅が無限大になってしまうからと言うものです。これを別の角度から説明すると、輪ゴム上の紐を極限まで小さくしていくと、無限大の大きさを占めると言うことになります。その時には時間と言う空間が存在できなくなると言うことです。
すなわち物理学の世界では、すでに時間と空間が存在できなくなる限界地を発見しているわけです。面白いことに、この理論によると、宇宙の誕生時には26次元の空間が生まれ、すぐにその半分は潜在世界へと折りたたまれてしまったということです。
実際は循環がこの宇宙の利用です。このごく異世界の超ひもの一つ一つこそが大宇宙です。
すなわちミクロとマクロが同じものです。未来へ未来へと無限に進んでいったら、一体どこへ行きつくと思いますか?
今のあなたに行き着きます。過去に過去に無限にさかのぼって行ったら、そこであなたは何を見るのでしょう?もうお分かりですね。そこに発見するのは今のあなたです。
このことがはっきりとわかった人はもう決して焦りません。一体どこに向かって急いでいると言うのでしょう。焦って焦って行き着く先が今の自分であると知ったならば、当然あなたの発想が変わり、行動そのものも変わってしまうことが非を見るよりも明らかです。
あなたが今、弓矢を持っていて、その弓矢が無限遠方まで届くと仮定します。あなたが富士山の頂上に立ち、地表に平行に矢を放ったなら、その矢は地球を1周して、あなたの背中に命中するように、無限の宇宙に向けて放った矢は宇宙を駆け巡り、やがてあなたの背中へ向けて進んできてしまいます。これが循環宇宙の概念です。アインシュタインがこのことをずいぶん前に教えてくれました。
しかし、ほとんどの人はこの考えが実際にはあまり役に立たないと思い、日常的には無視されています。しかし、この考え方は人間が真の自分を実現するにはとても役に立ちます。
あなたが今実感として、上に行けば下に帰ってくると思い込んだとしたら、あなたは上に行きたいと言う欲求が起きるでしょうか?下に下に行けば、やがては上になっていることを知っている人が、果たして下にいることを悔やむでしょうか?
上にいる人を羨むでしょうか。ミクロとマクロが同じであるとは、長いと短いが同じであると言うことです。長所と短所が同じになってしまいます。心の中の上下感が一掃されてしまいます。とってもとっても取れなかった上下感が、この真理を理解することで、いつの間にか消え去ってしまいます。
このことが腑に落ちたとき、あなたの発想は根底からひっくり返ります。現代の競争社会の根本にある元なる考えが、実はこの宇宙の誤った空間認識から発生しています。
もしそばに輪ゴムがあれば、ちょっとそれを机の上に置いて眺めてみてください。
それが宇宙です。あなたはその輪ゴムをイメージの中で小学校のグラウンド位の大きさに引き伸ばしてみてください。
さあ、その輪ゴム、周回のグランドのどこが1番良いところですか?

ここから先は

1,820字

¥ 300

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?