想い。(再)

2020.6.27投稿(2023.12.5再投稿)


本当はすごく綺麗に書きたかったんです。

私の理想とする「虹色に輝くガラス細工の蝶々のように精巧」な文章。

字も綺麗に。整ったフォントの文書でも残しておきたかった。

でも気づいたときにはそんなことをする気力がどこにもなかったのです。

「このままだといつまでたっても死ねない」

そう思いました。

本当は死ぬときに何一つ残したくなかった。

生きた痕跡をすべて消し去りたかった。

Kのように理由も分からず死にたかった。

でも自分が残されたとき、相手が何一つ残してくれなかったら。

そう考えたとき怖くなりました。

いつ人は死ぬか分からないので。

感謝の記録を残しておこう、そう考えました。

色々言いつつも、何かを残したいだけなのかもしれません。

けれども飽きっぽい私のことです。

1回しか持たないかもしれない。

1日しか続かないかもしれない。

いえ、そうなる確率の方が高いのでしょう。

分かってはいても、何かのときのために、

正確には残してしまうかもしれない片割れのことを思ったとき、

19年生きてきてはじめて、何かを残したいと思うようになりました。

これからどのくらい生きるのか分からないけれど、

私の生と共に成長していくものになりますように。

そう祈ってはじめたいと思います。


                      2020.6.27