見出し画像

【繊細さん#7】親子の連鎖。「価値観のバトン」はこうして渡される。

こんにちは。


ピアノ講師、メンタルコーチとして活動しています。
「One Heart」です。


今日は、「価値観」について。


親子の価値観連鎖のメカニズムについて解き明かしていきましょう。


記事後半は、マガジン『”繊細さん”という豊かさを活かす!!』ご購入者さま向けになります。
単体購入もできるよう設定しました。
前半部分でも十分深い内容になっていますので、このまま読んでいってくださいませ。


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


♬✧*。実際にあった話 ♬✧*。
(コロナ禍のできごとです)

 夏休み前のレッスンのひとコマ。


「先生ーっ!夏休みに家族で北海道にいくんだ。」
Kちゃんは、夏休みに北海道に旅行に行くのを楽しみにしていた。
「ほんとー。それは楽しみだね。いっぱい思い出つくってね。」
わたしは楽しそうに話すKちゃんにこう言った。
次の週のレッスンでも「来週、北海道行くんだー」って楽しそうに話すKちゃん。心から楽しみにしている様子が言葉からもうかがえる。


そして、旅行後のレッスン・・・。
Kちゃんの口からひと言も”北海道旅行”のワードが出てこない。
あんなに楽しみしていた旅行の”お土産話”はない。
そして・・・その日のレッスンが終わり帰る直前で・・・、
「あのね、北海道に旅行に行ったんだけど、お母さんに旅行の話はしないようにって言われたの、でもすごく楽しかった・・・」
楽しかったはずの旅行について話をするKちゃんの言葉からは、”楽しかった”様子が感じられなかった。


なんとも、やるせない気もち・・・。


昨年夏のできごと。ご両親はもしかしたら、コロナ禍の旅行はタブーという認識でいらっしゃったのかもしれません。
これはあくまでも推測。どうして子どもに旅行の話を封印させたのか、真実はわかりません。


ピアノのレッスンの現場では、お子さまの練習状況をみるだけでなく、普段の会話も大切にしています。


ピアノ(練習)に対して、どんなことを考えているのか。
お家ではどんな練習をしているのか。
家族と生徒さんのピアノへの向き合い方の違いはあるか。
普段の家庭での生徒さんはどんなふるまいをしているのか、など。


子どもは、”言ってはいけない”というフィルターが少ないので、
いろいろなことを”ありのまま”、話してくれます。
時には、両親の夫婦喧嘩の話や、お父さんの酒癖の悪さ・・・とか、笑。


そんな状況を生徒さんはどんなふうに感じているのか・・・など、
いろいろと話をします。(まるで、カウンセリングのよう)


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


親は、子供の「個性」をみています。
(ここでいう「個性」は、「ほんとうの自分」ではありません)


生まれてから身につける、「個性」をみています。


そして、その「個性」を育てるわけですが、ここで親からみて違うなという「個性」が表れたら、「〇〇しなさい」とか「〇〇でなきゃだめ」というように、親の価値観にあてはめて、あたかも自分(親)が正しいという決めつけを子どもに伝える(押しつける)。


そうすると子どもは、その「正しい」にならないと、親に認めてもらえないと思い、認めてもらえるように自分を変身させるのです。

ここから先は

2,429字 / 1画像
この記事のみ ¥ 200

すてきな記事だな、と感じていただけたらぜひ!サポートをよろしくお願いします。ご要望があればいまのお悩みをメッセージ欄に書き添えてくださいませ。クリエイターさまのお問い合わせページよりご回答させていただきます。いただいたサポートは、今後の活動費に使わせていただきます。