見出し画像

個人と仕事のマッチングにも理論がある

こんにちは。Kiwi PR合同会社の植田聡子です。

こんな職業に就きたい。私にはこんな仕事が向いている。
それを大学卒業のタイミングで明確に把握している人がどれだけいるのでしょう?

人気企業ランキングと自分の適性は同じではない

スクリーンショット 2021-08-03 19.05.08

インターネットによる諸先輩がたの口コミなどから以前より具体なイメージが湧いてきているとはいえ、結果として上位に挙がる企業はいわゆる「toC」ばかり。リアルなサービス業はニトリくらいで、「安定した大手企業」がずらり。

個人の適性と要件をマッチングする理論

キャリアに関する理論としては「特定因子理論」という、古典的な考え方があります。個人の興味や適性、価値観、性格(特定因子)と職業や仕事が求める要件(この仕事にはこんな能力)をマッチングさせるという考えを主眼においた理論です。適合性が高いほど、個人の満足度も成功の可能性も大きいということ。

特に個人特性の中でも心理的要因に着目しているのが「パーソナリティアプローチ」

20世紀半ばのロー(Roe.A)は、マズローの欲求段階から、幼児期の欲求不満のあり方が将来の進路選択を方向づけると考えています。幼児期の家庭環境、つまり家庭の雰囲気、親の態度(過保護型、拒否型、受容型)、親の援助が子どもの職業選択に影響を与えるという「早期決定論」です。

これは・・・要素ではあるでしょうが、あまり説得力ないなというのが、持論。だって、私と妹、中学高校の思春期段階であまりにも異なってます。納得いかず。

そして、子育てがひと段落してしまった自分には、「育児、大丈夫だったかな」と我が身を振り返って、やや不安になります。。。

職業の興味別6類型、やったことありますか?

そしてホランド(Holland)が1985年に提唱した、いわゆる6角形理論。どうでもいい話ですが、1985年といえば阪神タイガース日本一のメモリアルイヤー、あ、どうでもいいですね。

ホランドは6つの理念を掲げているのですが、これも個人的には「そうか〜?」とやや疑問に思うところもあります。まあ、人間をたくさん分けた時のあくまで傾向としては、似たようなパーソナリティ、似たような対人関係といえるのかな?

(1)職業選択はパーソナリティの表現の一つ
(2)職業興味検査はパーソナリティ検査
(3)職業的なステレオタイプは心理学的、社会学的に重要な意味を持つ
(4)同じ職業に就いている人は似通ったパーソナリティの特性及び発達史を共有している
(5)同一の職業群に属する人は似たようなパーソナリティを持つので、さまざまな状況や問題に対し同じように反応したり、それぞれ特徴的な対人関係の作り方をする
(6)職業満足、職業上の安全性や業績は個人のパーソナリティとその人の働く環境との一致度に依拠する

そして職業興味を6つの性格タイプ、RIASEC(リアセック)として分類しています。

✔️現実的領域 Realistic 
機械や物を対象とする具体的な活動(技術者、オペレーター)
✔️研究的領域 Investigative
研究や調査などのような活動(研究者、学者)
✔️芸術的領域 Artistic
音楽、美術、文芸など芸術的な活動(ミュージシャン、デザイナー)
✔️社会的領域 Social
人に接したり、奉仕的な活動(教員、販売員)
✔️企業的領域  Enterprising
企画を考えたり、組織を動かすような活動(放送ディレクター、会社経営者)
✔️慣習的領域 Convensional
定まったやり方に従って、手堅い活動(事務員、会計士)

さあ、皆さん、自分はどのタイプだと自己分析していますか?

私はびっくりするくらい、この6角形が上位3つに集中していました。EとSとAだったらいいなぁなんて思っていたのですが、EとCとSが飛び抜けていました。

画像2

Eの項目を見ると、「経営管理関係」「広報宣伝関係」「営業関係」「管理事務」「財務関係」「報道関係」、当たってるじゃないですか!

Cの職業は「商業科教員」「旅行社カウンター係」「公認会計士」「銀行審査課長」「弁理士」。私、新卒は航空会社で空港のカウンター業務です。

Sの職業は「福祉事務所長」「職業相談員」「厚生文化部長」「劇場支配人」「飲食店主」ふむふむ。

ああ、アーティスティックな項目憧れているけど、大して高くなかった・・・

この検査は有料で20名分1万円以上、となっています。

最終的に自分のキャリアを決めるのは自分。検査結果ではないのは確かです。

でも、自分の方向性がわからない、何に向いてるの?とキャリア迷子の若年層の方は検査してみる価値はあると思います。

欠点を言うと、アメリカで1985年に開発されたものがベースなので、職業事例が結構古い?でも、選択肢の職業がまあ多岐に渡っていて、見てると「いろんな人生があるなぁ」と、歩まなかったキャリアの可能性を妄想したりすることもできますよ。

いただいたサポートは、中小企業のPRや個人のキャリアサポートなどに使わせていただきます。気に入っていただけたら、本当に嬉しいです。