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びっくりするほど公務員の退職が増えている

こんにちは。Kiwi PR合同会社の植田聡子です。

私は2020年5月に21年勤務した都庁を退職して、その後、フリーランス→起業→現在は正社員勤務という流れ(起業した会社は存続中)を経ているのですが、昨年秋からこの半年、公務員の転職の話をすごくよく聞きます。

特に若手職員ですね。

東京2020組織委員会に在職していた人たちは、都庁職員として勤務していた日数より、東京2020メンバーとして働いていた人も多く、そこで自分のキャリアを考え直してしまった人も多かったのかもしれません。

市役所区役所のような基礎自治体、都道府県レベル、国家公務員、官僚、さまざまなレイヤーの人々がいて、個人的にはそこは上下関係にはなく、単に与えられた役割の違いしかないと思っています。

こんなことを言うと、「お前も辞めたではないか」と思われそうですが、私自身は公務員という仕事そのものを否定してはいません。自分が20年以上お世話になって育てていただいたのは間違いなく都庁です。

頭にくること、無駄なこと、縦割り、変化できないことに対して何の反省もなく当然と思っていること、など書いていると悪口になってしまう(なぜ?)のですが、そんな中でも何とかうまくやっていこうとしましたし、本当に優秀な先輩も同僚も若手もいました。

でも、やっぱりこれだけ大量に若手職員の公務員離れが進むとしたら、やはりキャリアデザインとして、人事や採用部署は本気で考えるべき時期だと思います。

「都庁職員かくあるべき」

この共通認識をひとつひとつ徹底的に、本当にそうなのか、と考え直していかないと、優秀な人材を、特に首都圏では確保できなくなります。だって、もっと条件がいい、働きやすい職場が都会にはたーーくさんあるのですから。

ルールを守らせることが目的じゃないのに、それが仕事だと思っている人が何て多いこと。議会や幹部の顔色ばかりを窺って、中長期の視点で俯瞰して見てないことに悪意を感じていない上司。

一方で、管理職の方は「転職はしないけど、疲弊が半端ない」ですね。

優秀な人だからこそ「なぜこんな無意味なことをやらねばならぬのか」という本質に向き合って、悩んで、諦めて。

むしろ信じて突き進める人の方が幸せかもしれません。

個人のキャリアですから、就業時間以外や週末、定年後などの自分の生きがいにも目を向けて、悲観せず、壊れず、優秀な人が評価されて、頑張っていない人はそれなりであってほしい。必ずしも優秀な人材が評価されない、なんというか意地悪な僻み、妬みの世界は本当につまんない。

若手だけでなく、40代、50代の公務員も、100年時代に何をしたらいいか、愚痴だけでなく、少し楽しい話もしたいなぁ。



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