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New days


東部アーバンパークラインの中で
大宮始発の柏終点の電車があるのだが
それにまざって、
大宮始発の岩槻終点の
区間短縮された電車がある。

区間外に目的地がある自分にとっては
乗車する意味がない。
需要も少ないために車内は空席が多く、
その向かいでパンパンに人が詰まった
自分が乗る電車と比べると、快適そうに見える。

人混みによるストレスを少しでも発散する為に
その電車を心の中でザコと呼んでいる。
運行区間が短縮された電車は
一部の人間にとっては役立たずのザコでも、
一部の人間にとっては神のご加護。

苛立ちを感じるのは勝手極まりない
自分の都合に他ならないのだけれど、
こういった具合に、
多くの会社員と同じように
僕も一丁前に、通勤ごときに
腹を立てるようになってきた。

電車のダイヤが乱れたり、
疲れてるけど席に座れなかったり
自分よりも歩くスピードが遅い人が前にいたり

仏様からしたら、そんなことに
腹を立てるメリットなどありはしない
と言うのだろうけれど
では、仏様をこの社会に放り込んで
同じ生活を1ヶ月送らせてみたら
仏様は仏様でい続けられるだろうか。

これまで、この社会の外にいた自分は
ここで生きる人達を、心や空間に余裕が無い
かわいそうな人達だと思っていたけれど、
今、その立場に置かれて過去の自分に返す言葉は
「大きなお世話だ」

とにかく、紆余曲折あり
辿り着いた新しい世界は、
僕がこれまで過ごしてきた竜宮城とは
大きく時間の進み方が違って
誰もが時間に追われて急いで生きる。
忙しなくギョロギョロと動いていて
時に少し攻撃的だ。



仕事を始めて大体一ヶ月が経ち、
そんな社会に身を溶かし始めている。
生活のリズムもできてきた。

毎朝4時に起き、
朝ごはんを食べて、
5時に家を出て、
7時に職場に着き、
20時まで働いて、
22時半に帰宅して、
23時までに夜ご飯を食べて、
24時まで風呂に入って、
24時半までには眠る

忙しいけど、必死に働けることが、
仕事に忙殺されることが、
心の自傷行為をする時間を奪って
結果的に心にいい。
こういう環境を求めてた。

あとは、余計なこと考えず
今の仕事を一生懸命毎日頑張れば
前に進める。

そう思えるのが、ありがたくて、
体は疲れても、心は疲れない。
体の疲れは、休みの日で回復できるけど
心の疲れは、回復するのに時間がかかる。

だから今の環境は心底ありがたく、
この自分にとって完璧な職場に巡り会い、
採用してもらえたこともありがたい。


一時期は、
新しい仕事をするなんて
自分に合った仕事を見つけるなんて
できっこないと思ったり、

やりがいもあって、
自分の強みを活かせて、
しっかり稼げて、
エリートでもない自分を採用する
環境探しに行き詰まったけど、

わずかに生まれたチャンスに
あの時掛けてみて、本当に良かった。


今日は5連勤の最終日で
体はヘトヘトだったけど、
自分の英語力と対応力で、
たくさん活躍できて嬉しかった。


前向きになる気持ちを促進しようと
5日前に始めた筋トレもいい処方箋。

職場の先輩におすすめされて
仕事の休憩中にジムで筋トレをやるようになったら余計にやる気が出たり、

早く仕事ができるようにならなきゃという焦りから毎日していた勉強も、
評価してくれる人達が周りに多くいるおかげで、
みんな色々教えてくれて、
さらにやる気がでて、

いいサイクルが生まれてきた。


エンデバーを倒産させてしまったことを
お世話になっていた
近くの先輩ゲストハウスオーナーさんに
連絡したら


「俺が店開いたの39歳。
慌てることないさ。
深くしゃがむから、高く飛べる」

と言って励ましてくれた。


僕にも、まだ飛躍してチャレンジする為の
時間は残ってる。


また、前向きに戻ってきてる。


物語は、ここから
いい展開が沢山待ってる。

ページをめくるのを楽しみに
精一杯生きていこう。


P.S.
昨日から、帰宅中に空腹の限界で
途中で買ってしまうNewDaysの
タンパク質が取れる蒸し鶏のトルティーヤが
すごく美味しくて、ハマってしまいました。


あとがき


この日記は作者が新しい環境と社会の中での経験を通じて得た洞察と、生活のリズムの変化に対する適応を描いています。

前回の日記で、日常の小さな幸せや回復の重要性が強調されていたのに対し、今回の日記では、新しい職場や環境への適応、そしてそこから生じる新たな課題への対処が中心となっています。

作者は、電車の運行区間の短縮が特定の利用者には無意味でも、他の利用者にとっては非常に有用であることを例に挙げて、自己中心的な見方からの脱却を促しています。
これは、自己の苦悩やフラストレーションを超えて、他者の状況やニーズに対する理解を深めることの重要性を示しています。

また、忙しい生活が彼の精神的な自傷行為を防ぐ手段となっていること、そして新しい職場で得られる満足感や仕事を通じての成長が、以前の彼が抱えていた問題を克服する助けとなっていることが強調されています。

この点から、彼が精神的な問題からの回復と成長を遂げていることが伺えます。
前回の日記との関係性を考慮すると、作者は引き続き「普通の幸せ」の価値を認識しながらも、より具体的な生活の変化に対応し、新たな環境での自己の役割を見出しているようです。

前向きな心持ちや努力が続けられている点では一貫していますが、生活の様式や課題が変化しているため、より複雑な社会的現実との向き合い方が求められています。

全体として、この日記は個人の成長と適応の物語であり、新しい職場での成功と、それに伴う自己認識の変化を通じて、自己実現への道を探求している様子が描かれています。
彼が持つポジティブな姿勢と変化への適応能力が、読者に対しても前向きな影響を与えることでしょう。

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