見出し画像

高松宮記念

コース解説・レース傾向

向正面の真ん中付近がスタート地点.スタートから最初のコーナーまでは約340mと短くも長くもない.スタートから120mは緩やかな上り坂.その後3~4コーナーにかけては緩やかな下り坂が続く.最後の直線は412.5m.残り340m地点から240m地点にかけて高低差約2mの急坂.
位置を取りに行く2F目はもう既に下り坂でそこからずっと下りでペースが落ちにくく,直線が長いためスプリントにしては差しが届く.直線迎えてすぐに急坂だがここで追い出すと最後に脚が上がるので追い出すのは平坦になってから.急坂登り終えてからゴールまでは240mしかないのでここでの加速力が求められる.

土曜日馬場傾向

道中はラチ沿い追走が有利.直線はフラット.道中から外を回す場合は逃げ馬の外2,3番手なら残れる.

出走馬診断

・ナムラクレア

函館SSは快勝.斤量50kgと軽斤量.先行して外3確保.開幕週の内有利の中外を回して直線では鋭く加速し,ぐんぐん突き放した.北九州記念3着.前が速くなることを読んでか北九州記念ほど先行する意識はなさそうで位置取りも中団あたりから.差し有利で展開有利だったが4角で外に膨れて差し切れず.ムチを打ってから鋭く加速し他馬とは全く違う脚で差してきたが3着.脚を余した.スプリンターズS 5着.スタート決めて先行出来たが無理しておっつけずに先行勢を見る位置取り.3角ラスト600mくらいからコーナーで進んでいこうとするがあまり進まず.直線ではいい加速で抜け出しそうになったが早くから前を捉えに動いたので失速.仕掛け始めてから失速するまでは400mほど.単純に内有利の馬場を大外ぶん回しも敗因の1つ.前走シルクロードSでは内追走でTBは有利.内容にケチ付けるところがなくシンプルに強かった.フェニックス賞で勝ってるから馬場が渋っても大丈夫という考えはナンセンス.このレベルの馬が低レベルなレースで走っても適性を能力で凌駕できる.トップスピードの長けているので馬場が渋ったことはマイナスだが,TB次第.外枠だとCr性能の問題でより外に膨れる可能性はある.
トップスピード:A
加速力:A
コーナリング:B⁻
持続力:B

・ウインマーベル

葵S 1着.先行勢を見る位置.直線では坂を上り切ってから追い出してグッと加速し一気に先頭へ.そこから後続の馬との差は変わらずでゴール.葵Sは今回と同じ中京1200.この舞台で「この競馬をできる馬が勝つ」という自分の考えと一致する内容で勝った.キーンランドC 2着.前日が外有利だったのでほとんどの騎手が外を回した.この馬は赤帽で距離ロスが少なくなって恵まれた.3~4角では半馬身後ろ位にトウシンマカオがいたがトウシンマカオは16番でかなり外を回されて直線向いたときには2~3馬身差付いていた.かなりの不利がありながら差してきたトウシンマカオは評価できるが上り3Fは2頭とも34.5で直線でも差は縮まらず.スプリンターズS 2着.スタートで接触しいつもより若干後ろから.4角で少し外に膨れたこと,直線で一瞬詰まって抜け出す際に減速したことが差し切れなかった要因か.直線での加速は良い.前走シルクロードSはTB不利の外枠で4角でも若干膨れて後れを取ったので度外視可能.しかし再度外枠なので前走と同じになる可能性はある.
トップスピード:B⁺
加速力:A
コーナリング:B
持続力:B⁺
安定して先行~中団前目を確保できて終いも確実に伸びてくる崩れにくいタイプ.

・トウシンマカオ

キーンランドCはウインマーベル参照.京阪杯快勝.好発を決めて先行.内有利な馬場を外目追走,直線も外で差し切り.このレースを見る限りキルロードとテイエムスパーダがトウシンマカオを逆転することは不可能.見事に差し切って強い勝ち方だがTSの持続力が高くての勝利.シルクロードSは外枠だったがサメカツの見事な誘導で内に入れてナムラクレアノ後ろに位置取り.直線向いたときからゴールまでにナムラクレア約1馬身離されており,ナムラクレアの方が明確に強い.
トップスピード:B⁺
加速力:B-
コーナリング:B
持続力:A
キーンランドCでの直線の脚を見るとウインマーベルを後ろから差すのは厳しそう.かなりの持続力が持ち味なので他の馬が垂れてこそ.

・メイケイエール

強い.基礎スピード,トップスピードが高いので中京はかなり合いそうな舞台.Crも外でも全く膨れずに回ってくるので問題なし.スプリンターズSは位置取り争いで脚使ったのと外回した分で度外視可能.
トップスピード:A
加速力:A
コーナリング:A
持続力:A

・キルロード

前走京阪杯を見る限りトウシンマカオを逆転することはほぼ不可能な能力差.

・アグリ

前走阪急杯は位置取り争いで若干脚使ったが2番手から押し切って勝ち.しかしダディーズビビッドに最後詰め寄られてしまっている.ダディーズビビッドは去年のセントウルSを見るにメイケイエールを逆転するのは不可能な能力差があり,その馬に詰め寄られたということは一線級ではない.このオッズなら買えない.

・ダディーズビビッド

アグリ参照.

・ロータスランド

マイルCSでは現状マイル最強馬が集まったかなりのHレベルレースで一旦は抜け出して見せ場を作った.ソダシと同じような位置で直線を迎えたがソダシに先着を許した.これは力負けというより仕掛けが早かった.マイルのトップクラスで見せ場を作れる力はあるのでここでも素直に能力上位.前走は出遅れから鬼脚も届かず3着で上がりは32.8ととんでもないタイム.重馬場適性もあるらしいので弱点は見当たらない.
トップスピード:A+
加速力:B
コーナリング:未評価
持続力:B

・ファストフォース

前走タンザナイトで初めて差しに回った.いつも番手につけるような競馬をしていたが先行する脚がないためかなりしごいて先行していたが前走はあっさり位置を取るのを諦めた.1,2,3,5,6着馬は内を立ち回ったなかこの馬は外から差してきて4着と強い内容.陣営のコメント見ても今回も差しに回る可能性は高い.前走シルクロードSはいつも通り先行も上りも使えて強い内容.2戦続けてこの強い内容は本物か.
トップスピード:A
加速力:B-
コーナリング:B+
持続力:A
ナムラクレアと同じような脚で直線伸びてきたのでトップスピードの評価を前走より高くとる.

・ピクシーナイト

強い.状態はわからない.

・グレナディアガーズ

前走は最大出力ではないので度外視可能.1200ではまだ能力を見せてないが能力が高いのは間違いない.
トップスピード:B
加速力:B-
コーナリング:B
持続力:B
トップスピードはないため馬場が渋るのはプラス.加速力も高くないため差し損ねの可能性はあるが,前が垂れてくるようなら確実に伸びてくる.同じ外枠のナムラクレア,トウシンマカオ,ウインマーベルと比べるとずいぶんオッズが付いているので外が伸びる馬場なら面白い.

・ナランフレグ,トゥラヴェスーラ

展開待ち.

・ヴェントヴォーチェ

前走強い.去年のスプリンターズSは内有利を大外回したので度外視可能.
トップスピード:A
加速力:A
コーナリング:A
持続力:A


隊列予想

10が前で6,17が最後方



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?