たのしいしごとをしよう

 どうも。テックタッチ Advent Calendar 2019 17日目の記事を担当する、ソフトウェアエンジニアの @mxxxxkxxxx です。
 10日目にも「Go言語 ElastiCacheの その前に ~分散キャッシュはgroupcacheで~」という技術的な記事を書いておりますので、ご興味ある方はぜひ。
 昨日16日目は @kosy によるPuppeteerで自動ブラウザ操作するときによく使う操作一覧でした。よくまとまってわかりやすいのでご興味ある方は要チェック!

 さて、今回はソフトウェアエンジニアリングから離れ、たのしいしごとをテーマに書きたいと思います。

しごと、たのしいですか?

 私はたのしいです。どもども。ありがとうございます。

 しごとをたのしむ、というと遊んでいるようで軽んじて感じられるかもしれませんが、たのしんでいようが苦しんでいようが責任を果たせば結果は同じですよね。
 であれば、苦しんで仕事をするより、たのしんでしごとをしたほうがストレスも少ないし、ずっと続けていけそうですね。
 ゆえに、苦しい仕事よりたのしいしごとの方が継続性がある、と言えそうです。

 そして、たのしいことはずっと考えていたくなります。苦しいことは考えたくありません。
 たのしいことなら、お風呂に入っているときや電車に乗っているときのような空き時間にふと考えることもありますね。
 一般論として、時間をかければかけるほど思考を重ねることができるので、その質は高まります。
 そうすると、例えばあるテーマにおいて、そのことについてあまり考えない人より、よく考えている人の方が優れた考えを持つ、と言えるかもしれません。
 ゆえに、苦しい仕事よりたのしいしごとの方がしごとに対して深く思考できる、と言えそうです。

 たのしいしごとであればずっと続けれていられるし、いつもしごとのことを考えていてもストレスを感じない。
 となると、しごとの継続性とそれに対する深い思考によってどんどんしごとが熟達していきそうですね。
 熟達していくとより難しい、もしくは大きなしごとに挑戦できるようになります。
 ゆえに、苦しい仕事よりたのしいしごとの方が偉大な挑戦をすることができる、と言えそうです。

どんなしごとでもたのしめるの?

 それを説明する前に、まず動機づけについて考えてみましょう。

 人が何か行動するとき、それは何らかの動機づけによって行われています。その動機づけは以下のように分類できます。

生理的動機づけ
・食欲や性欲などの生理的欲求によって動機づけられる
・生きるための行動に適している
外発的動機づけ
・報酬や罰、強制などの外的要因によって動機づけられる
・定められた規則や手順などに則った行動に適している
内発的動機づけ
・やるとたのしい、熱中できる、など行動そのものが目的である、といった内的要因によって動機づけられる
・達成方法が定められていない創造的な行動に適している

 上記の分類を見て分かるように、たのしいしごとは内発的動機づけによります。
 そうすると、例えばルーチンワーク中心の仕事はなかなかたのしいしごとにはなりえないのでしょうか。
 モチベーション3.0から引用します。

・その作業が必要だという論理的な根拠を示す。大きな目的の一環ならば、本質的に面白みのない仕事でも大きな意味を持つので、熱心に取り組める。
(略)
・参加者のやり方を尊重する。管理するのではなく自律性に任せる。
(略)
以上が、型通りの決まった仕事(ルーチンタスク)に対する取り組み方のヒントだ。

 上記引用のとおり、外発的動機づけによる仕事であっても取り組み方を工夫することでたのしいしごとにできる可能性があります。
 しかし、やはり原則として内発的動機づけによるしごとこそ、たのしいしごととなる可能性が高いと言えるのではないでしょうか。

そもそもやるとたのしいしごとってなに?

 好きなしごとを探す、というのは簡単なようですが、いつまでもたってもそんなの見つからない!となることも珍しくありません。
 一方で、しごとをたのしく感じる瞬間というのは存在します。それはフロー状態です。フロー状態とは、またモチベーション3.0の言葉を借りると、

もっとも重要なのは、フローにおいては、やらなくてはならないことと、できることの相関性がぴったりと一致する点だ。課題は簡単すぎず、難しすぎない。

となります。
 これはゲームと同じです。例えばパズルゲームの場合、最初の方のステージは簡単にクリアできますが、徐々に難しくなっていきます。プレイヤーのスキルが向上していくのに合わせた難易度設計となっている訳です。簡単すぎるとすぐ飽きてしまうし、いきなりお手上げレベルの難易度になったらさじを投げてしまいます。
 ほどほどの難易度、というのが熱中させるためのエッセンスということですね。

 フロー状態によってしごとをたのしく感じる瞬間があれば、継続して取り組みやすくなります。そうすると冒頭に書いたように、そのしごとにおける継続性、深い思考が生まれ、熟達していき、徐々に取り組むしごとが難しく、大きくなり、やがて偉大な挑戦へとつながっていく訳です。

 モチベーション3.0ではさらに大きくモチベーションを喚起する要因として下記を挙げています。

自律性
 自分の人生を自ら導きたいという欲求
熟達
 自分にとって意味のあることを上達させたいという衝動
目的
 自分よりも大きいこと、自分の利益を超えたことのために活動したい、という切なる思い

 たのしいしごとからスタートし、やがて上記3つを満たすしごとに取り組むことで偉大な挑戦は現実のものとなるのではないでしょうか。

さいごに

 ここまでたのしいしごとについて書いてきました。人生の大きな割合を占めるしごと。だからこそ、自分にとって価値のある、たのしいものにしていきたいですね。

 明日18日目のテックタッチ Advent Calendar 2019@92thunder がお届けします。おたのしみに!


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