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畳の部屋は10畳-20200823

久々にゆっくりぐっすり眠れた。気がする。
途中暑くて起きたが涼を求めて事なきを得る。

祖父母の家に車を返しに行き、シャワーを借りて昼食をもらった。
本当は温泉にでも行きたかったが体が重すぎて言うことを聞かなかったので断念した。

畳の部屋で横になる。じりじりと騒ぐ蝉の鳴き声と、たまに遠くで通り過ぎる車の音に昔を思い出す。

小学生から中学生の間、毎年夏休みの1か月は祖父母の家で過ごしていた。
働き詰めだった母とは夏休みの行楽のタイミングでしか会っておらず、祖母のご飯と祖父の農業の手伝いで日々を消化する。
その他にやることがないので畳の部屋に横になっては蝉の声と車の音、遠くの畑で草刈りをするブーンという音を聞きながら昼寝をした。
当時と同じように畳の上に寝転がると鮮明に記憶がよみがえる。私にとっての夏休みはずっとここにあるのだろうな、と考えながら眠りに落ちる。
目が覚めるとタオルがかかっていた。


一生得ることができないであろうと思っていたものを、いとも容易く目の前に落とされる状況に少し困惑する。
ひび割れた地面に少しずつ雨が降って土が膨れていくような感覚。
こんな気持ちを知ってしまうならずっと乾いたままのほうが良かったのに、と思ってしまう。
なんて破滅的なんだ〜。


もう夜が少し寒い。
秋です。



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