JIROとベースと私
僕がGLAYを知ったのは中学3年生のころだった。
夏休みも終わり、面倒くさそうにチョークの音を聴いてる僕に、後ろから優くんが話しかけて来た。
「なあ、GLAYって知ってるか?」
グレイ?矢追純一?
昨日のUFOスペシャルは面白かったと話すと「ちげーよ、バンドだよ。」と呆れ返った声が帰ってきた。
優くんの残念そうな顔はチュパカブラそっくりだ。
チュパカブラが続けて話しかけて来た。
「放課後おれんち来いよ!GLAY聴かせてやるよ」
仕方ない。
こうなると東中学校3年C組のチュパカ