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映画『フリーダム・ライダーズ』をみたー書く・学ぶ・信じるー

映画『フリーダム・ライダーズ』をみた。

恵まれて育ってきた優秀の女性が新米の教師が、
黒人、カンボジア人、中国人、一人の白人で人種が入り交じった、
最も不真面目なクラスを持つ。

周りの先生たちは誰も生徒たちの力を信じていない。
「生徒たちはどうせやめる。やめていくまでの辛抱だ。」

生徒の力、理想を抱くことの力を心から信じている新米教師が、
クラスを変革していく。

書く・学ぶ・信じる

「書くこと」

先生は生徒たちに日記帳を渡す。
今私がnoteを書いているように、書くことは「私」と「社会」を結びつけることの動機付けになっているように思う。
日記帳を渡された生徒たちは今までの経験を書き出し、自分の痛みを吐露する。
声に出すことまではハードルが高いけど、自分のために自分の言葉で書くことは、私の内なる声に耳を傾けて、それに素直になることのように思えた。

「学ぶこと」

生徒が日記を書き、他者とぶつかり、自分の痛みを知り、それがいかに理不尽なことかに気づく。
逃げるのではなくて、向き合うことを選ぶ。
そのためには、学ぶことが必要だと先生は考えた。
生徒に読み書きを教え、小説を読み、アンネの日記を学ばせた。
学ぶことによって、私と社会を結びつけ、社会でいかに生きるかを深めることができた。

「信じること」

先生は何より最初から最後まで生徒の力を信じていた。
兄が終身刑になった青年が自己評価でFをつけたとき、それは私とクラスメイトに対する侮辱である。あなたの評価をFにはさせない、と言った。
信じてもらう経験をしてこなかった生徒たちにとって、やはり信じてくれるとはとても大事なことなんだろう、と思う。


書くこと、学ぶこと、そして信じること。
教室空間だけではなくて、私たちの普段の生きる営みにもつながってくるように思えた。






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