素直に伝えることって難しい
子どもがお母さんに必死に伝えようとしているが、あまりに不器用な伝え方故にお母さんが突っぱねてしまう、という現場を見た。
子どもは自分に構ってほしいだけだけど、「こうするな」「こっちに来るな」と言って、ベタベタと甘えている。
お母さんは当然嫌気が指す。嫌なら触ってこないでくれ、私はこっちで仕事をさせてくれ、と反射的に拒否をする。
お互いあなたのことが大切だから、自分のことを大切にしてほしい、と言っているだけだろうに、どうしてこうなってしまうんだろう。
あなたが大事だからこうしてほしいな、と伝えられないだろうか。
素直に伝えられるようになるためには、
1.一定程度の素直さを身につけること
2.素直であることのメリットを理解すること
3.素直の出し方を練習すること
1が結局一番難しいと思う。
素直であるとは状態の状態のことを指すのか。
自分が思っていることをいつでも言えるのであれば、それは素直というのか、と言われたらそうではないだろう。
自己の欲求と他者の欲求を統合して、真の自己の欲求となったことを、伝える相手に配慮しながら伝える、表現することではないかと私は思う。
素直になるためには、私に対しても他者に対しても、モヤモヤとした感覚へ折り合いをつける必要があるだろう。
それは決して簡単なことではない。
はたしてそれが母子関係という固定化された人間関係において可能なのか、私にはわからないが、まずは自分を大切にしてみることから始まるのではないか。
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