新入生に送る必修英語情報

こんにちは、MUVC顧問をすることになった泥酔です。さて、今年も新入生を迎えるシーズンが来ましたね!例年通り、SNS上では履修に関する新入生の心配や戸惑いの声があふれるようになってきました。
というわけで、「英語教員が2023年新入生に送る必修英語関連情報」をお送りします。履修オリエンテーション的なのがあるはずなので、ちゃんと聞いておきましょう。
 
※変更点が出る可能性があるので、詳しくは、(たぶん)4月に共通教育センターが発行する『共通教育履修案内』を参照のこと。

必修英語について

まず、2023年度から英語のカリキュラムにいくつかの変更点があります!新入生諸君は、先輩たちの言う古い情報に惑わされないように気を付けましょう!
 

1.学部・学科によって必修が異なる

1年次必修英語(※再受験生を除く)には、「英語Ⅰ大学基礎(以下、大基礎)」「英語Ⅰコミュニケーション(以下、コミュ)」「英語ⅠTOEIC(以下、TOEIC)」の3種類の授業があり、4月のTOEIC IPテストのスコアに基づいてそれぞれ初級・中級クラスに振り分けられます。

大基礎とコミュは前・後期ともに週1回、TOEICは前期集中型で週2回(火・木)の授業。2023年度からは、大基礎とコミュの2科目は「大学基礎科目」の名目で全学必修のまま、TOEICは「教養基礎科目」として学部ごとに必修選択になります。教育学部(英語教育コースを除く)・医学部(医・看)はTOEICが必修でなくなります。人文・教育(英教)・生資・工は、従来通りの3科目必修ってことですね(※ただし、4月のTOEIC IPテストで600点以上とった場合、TOEICは火・木ともに評価点「10」(AA)が与えられ、受講免除)。TOEICの授業をとりたい教育学部生(英教を除く)と医学部生は「英語Ⅰ初級TOEIC」という授業(必修の「英語ⅠTOEIC(初級)」とは別授業なので注意。なんでこんなまぎらわしい名前にしたんだ)を選択・受講することができます。
 

2.4月のTOEIC IPテストは対面式

クラス分けのために4月8・9日にTOEIC IPテストが実施されます(8日か9日かは学部による)。ここ3年間コロナの影響でオンライン式でしたが、2023年度はコロナ以前の対面式に戻ります。自宅では受験できません。基本的に全新入生が受験します。

TOEIC IPテスト
令和5年4月8日(土)
8時45分 集合 (人文学部)
14時10分 集合 (生物資源学部)

令和5年4月9日(日)
8時45分 集合 (教育学部・医学部)
14時10分 集合 (工学部)

三重大学HP

3.特プロの廃止

4月のTOEIC IPテストで600点以上だった学生は「英語特別プログラム」(通称「特プロ」)参加資格が与えられます。特プロ受講者は、通常2年生以上のみ受講可能な「英語Ⅱ発展」(基本的にネイティヴ教員が担当)を受講できたり、第二外国語(二外)が免除になったりというプログラムだったのですが、2023年度から廃止?名称変更?となるようです(私も特プロは担当していないので詳細は謎)。4月のTOEIC IPテストで500点以上とると「英語Ⅱ発展」受講資格が与えられるようになる予定。英語に興味のある人は是非。

※追記

特プロは、「Study in English (SIE)」ってのに変わるようです。名称だけじゃなくて授業の変更・追加などもあるっぽいですね。4月のTOEIC IPテストが500点以上か600点以上かで(あくまで目安?)受講可能なクラスが2種類に別れるようです。

詳しくは「SIE: Study in English英語での授業」のページを参照のこと。SIEのMoodleコースも既にあるようで、自己登録して中身をチェックしてもOKっぽいですね。

例年、「オールイングリッシュの授業だからついて行けるか心配」という学生の声をよく耳にしますが、いままでnon-nativeに英語を教えてきた経験豊富な先生が多いのでそこは心配しなくて大丈夫だと思います。私の中級クラスにも特プロを受けている学生たちがいましたが、みんな「大変だけど楽しい」って楽しそうにしていましたよ。英語に対するモチベーションが高い学生が多いので、そういう仲間と受ける授業はきっと楽しいんだと思います!少しでも興味のある人は是非チェックしてみてください。

FAQ

Q. 無理して中級に行くよりも初級に行く方が楽ですか?

A. (単位的にも内容的にも)中級に行った方がいい。中級で多少(☜ 重要)成績の悪い学生を落とすかどうか、教員の身になって考えてみてほしい。「言うて、初級の学生よりはできてる(はずだ)からなぁ」となるのが普通(だと思う)。実際、私が2022年後期に担当した大基礎初級は(85人中)13人が落単だったのに対し、コミュ中級の落単者は(100人中)5人だけ。中級で落単するのは、たいてい出席不足課題未提出。授業内容的にも、中級に行ける実力の学生なら初級の内容は簡単すぎて退屈だろうし、中級で行う「一歩先の内容」くらいの方が普通に楽しめると思います。
 

Q. TOEIC IPテストの勉強はした方がいいですか?

A. 上述の通り、中級に行きたいor時間に余裕があるなら、少しでもしておいた方がいい。(どうせ7月にまたIPテストを受験しないといけないし。)

Q. サークル勧誘してきた先輩が「初級(or再履)の方が楽だ」って言うんですけど…。

A. 見習う先輩はきちんと見極めるべき。(上述の通り)単位修得率を見ても中級の方が「楽」ですし、その類の先輩はそもそも怠惰で自堕落、自分に甘く、すべてにおいてルーズなのが多い(体感)。初級すら通らずに再履修受けてるのは、だいたいその手の先輩たち(もちろん例外もある)。再履修でも同じ過ち(授業に「来る」だけで聞いてないorそもそも来ない)を繰り返してまた落とす学生がとても多い(私、再履修クラスも担当しています)。ってか、そういうやつは専門の授業も落としてるのが多い。偉そうなことはちゃんと勉強してまともな学生になってから言えよ。と、思わず熱い本音が出てしまいましたが、そういう先輩に出会ったら胸に手を当てて見習うべき人物かどうか冷静に考えてみましょう。「ダメだ、こいつ」と思ったら適当にスルーしておきましょう。大学にはコミュニティーがたくさんありますから、「先輩」だからといってそんなのと無理して付き合う必要はありません。そういうのに限って、発言力・影響力があるのが謎&残念ですね。常識的にどう考えても見習ったらダメだろ。大学は、高校以上に「朱に交われば赤くなる」ので、付き合う先輩はきちんと選びましょう。
 

さいごに

最後に、同僚の英語教員が飲み会で言っていたことを述べて結びとします。
「いや~、前期はすごくまじめでいい学生だったのに、後期になった途端、髪が赤だか緑だかになって、あの例の。授業に来ない、来ても寝てる、スマホいじってる、ってなるとねぇ。あんなにいい学生だったのに、ダメなやつらに毒されたんだなぁって。見ててなんだか悲しくなっちゃいますよねぇ。」
 
新入生のみなさん、初心を忘れず有意義な大学生活を!
Study hard and play hard.

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