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北山村

和歌山県に北山村という凄い飛び地があるそうです。



実は北山村は和歌山県に隣接していなくて、奈良県と三重県に挟まれているそうです。
北山村は村域の97%を山林が占める林業で栄えた地域だそうで、木材の輸送には北山川、熊野川を利用して筏で和歌山県新宮市に運んでいたそうです。
その為北山村と新宮市は離れていても経済的に近しい関係だったそうです。
地形を無視して地図だけで見ると奈良県とは地続ですが直接通じる道路は無く、三重県とも北山川が間にあるのでほとんど交流は無かったので、廃藩置県時に村民から新宮が和歌山県に入ったのなら自分達もという声が上がり、和歌山県に編入されたそうです。



舟運から車へと輸送手段が変化し、道路の整備が進んだ事で近年は隣接する三重県熊野市との関係が深まり、平成の大合併では同市との合併を模索する動きもあったそうですが、住民投票では熊野市よりは新宮市との合併をとの声が多かったそうで、最終的には合併しないままとなったそうです。



北山村が三重県になった方が何かの手続きの時に県庁所在地に行きやすいのにと思うのですが、住民にとっては馴染みのある新宮との関係を保ちたいのでしょうね。
でも面白いですね!

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