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エントリーすると逆行してしまう原因~ブレイクアウトによるだまし~


■エントリーしてた途端、逆行する。 の謎(2)



・ブレイクした瞬間にエントリーしてしまう


何らかのラインをブレイクした瞬間に飛び乗ってしまうパターンです。


戦略的にラインブレイクを待ち構えてブレイクした瞬間に飛び乗る。

というのは、シナリオを描いて

しっかりエントリーポイントに来るまで待ってからのエントリーなので

悪くないような気もしますが

バカ正直にそういう場面でエントリーを繰り返していても

トータルではあまり利益を残せません。

ブレイク後に考えられる大まかな値動きと、エントリーポイントについて


上の絵で見てみましょう。

横線が重要なライン。

黒線が実際の値動き。

水色線が大まかなこれからの値動きのシナリオ。

緑丸がエントリーポイントです。


・水色1

ブレイクした後そのまま伸びていくパターン


・水色2

ブレイクした後、一旦ラインまで戻って

ロールリバーサルしてブレイク方向に

伸びていくパターン


・水色3

ブレイクしたように見えたが、すぐにライン下にもどってしまい

そのまま急落パターン


・水色4

ブレイクしたように見えたが、すぐにライン下にもどってしまい

もう一度ラインでレジスタンスされて下落パターン

ブレイク後のシナリオとしては大まかにこんな感じです。


では、エントリーポイントを見ていきましょう。


・緑丸a

ブレイクした瞬間に飛び乗りエントリーです。

ブレイクアウトという根拠のもとに

しっかり待ってエントリーなので一見正しいようにも

思えますが、

このエントリーポイントはそのまま伸びれば利幅は取れますが

優位性はあまり高くありません。


このポイントでエントリーする人の心理の一例として

ブレイクを待って待って、やっとブレイクしてくれた

エントリーえいっ!って感じですが(昔の自分)

損切りをラインのすぐ下に置くと結構な確率で切られます。

それ以上、下に損切りを置こうとすると

明確な損切りポイントが結構離れた場所にあり

損失の許容範囲が大きくなってしまいます。

そもそもブレイクをこんなにしっかり待ったんだ

というのも自己都合なので

相場からしたら知ったこっちゃありません。


結局は飛び乗りになってしまうので損切りが難しく

エントリーした途端、逆行する。の謎(1)でも書いたように

エントリーを見逃して利益を逃す(機会損失)が嫌

という思考があるならここでエントリーすべきではないです。

もう一つ、このエントリーポイントの怖い点は

「だまし」です。

ブレイクアウトはだましで一気に下落してしまう

水色線3,4のパターンです。

このエントリーポイントで逆行してしまう原因は

だましのパターンが多いからです。

こういう場所は初心者からしてもとても

エントリーがわかりやすく、多くのトレーダーが

ブレイクしたから伸びるだろうと思う場所です。

逆にプロや大口の投資家はそういう場面で

よくだましを仕掛けてきます。

どういうことかというと

ブレイクした時点で多くの投資家は「買い」を入れます。

そこでプロや大口投資家が「売り」を入れることによって

一気にライン下まで下落します。

そうするとブレイクした瞬間買った投資家は

損切りを余儀なくされ損切り売りで一気に下落していきます。

多くの一般投資家は損をし、プロたちは大儲けです。

つまりブレイクした瞬間エントリーする投資家は

カモにされやすいのです。


このエントリーポイントにはそのようなリスクがあるので

ブレイクを待った後、もう一段階待つか

飛び乗る場合はしっかりリスクを限定して

エントリーするようにしましょう。

さんざん待ったのに

エントリーできずにそのまま伸びてしまったとしても

そのときはスッパリ諦めてチャートを閉じるのも戦略です。

機会損失よりも損失を抑えましょう。



・緑丸b

ブレイク後の戻りを待ってラインでレジスタンスされたのを

確認してからのエントリー。押し目買い。

ブレイクアウト戦略としてはこのエントリーポイントが

一番優位性が高いです。


この戻りを待っても戻りがなくそのまま伸びてしまう

水色線1のパターンもありますが、

そのときは仕方ありません。

勝てるパターンになった時だけエントリーする

というのが相場で利益を上げていくための

重要なマインドです。


このエントリーポイントは

ブレイクを確認後、ラインでレジスタンスも確認して

伸び始めにエントリーなので優位性も高く、

レジスタンスを確認したことで

ラインの下に明確な損切りを置くことができます。

だましに引っかかる可能性も緑丸aに比べると

かなり低いので、水色線1の値動きの時には

利益を逃すことになってしまいますが、

FXではいかに利益を多く取るかより

いかに損失を減らすかのほうが重要になるので、

しっかりこのポイントにくるまで

待てるようになれば勝者側に一歩近づくはずです。



・緑丸c

ブレイクがだましである可能性が示唆され

ラインでのサポートを確認してからショート。

だましを仕掛けた側のプロたちと同じ方向に

エントリーすることになるので

これがうまくできるようになれば

トレーダーとしてかなり勝者側です。


ここでエントリーするためには

まず目線をニュートラルにできている必要があります。

勝てないトレーダーほど自分の中のバイアスによって

ある程度目線が固定されてしまいます。

それは一概に悪いことではないのですが

水色3,4のような状況では

柔軟に目線の切り替えができるかどうかで差が出ます。

でもその目線の切り替えが意外と難しく、

いざ切り替えようとしてもなんか違和感のようなものが

感じられていまいち自信が持てなくて

中途半端なトレードをしてしまったりします。

なので慣れないうちは無理にこういうとこではエントリーせず

緑丸bのパターンが出た時だけエントリーする

それ以外は手を出さない

とか自分なりのルールで規律づけをするのがいいでしょう。




勝てるトレーダーはどんな相場でも利益を出せるわけではなく、

自分の得意なパターンの時だけエントリーして

利益を出しているものです。


勝てる相手にだけ勝負を仕掛ける。

勝てるかわからない相手とは勝負しない。

FXはとことんセコくやったほうがいいのです。


$(´ー`)/~~


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