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万年筆と仲良くなった話       ~雑誌サライの付録 檸檬万年筆~

雑誌の付録の万年筆を買うのがわりと好きなのですが、
「サライ」という雑誌に万ね筆の付録が付いていたことがありました。
2022年6月号のことです。
特集として、「文士と万年筆」というコーナーがあり、夏目漱石や太宰治、松本清張などが使った万年筆の写真と原稿を見ることができました。
万年筆と本好きにはたまらない特集です。
そして、梶井基次郎の原稿も、見ることができました。

さて、檸檬万年筆です。
黄色の本体に黒いペン軸、雨だれ型のクリップが付いています。
ペン先は金色で、オリジナルのラクダのマークが刻印されています。
私が今使っているのは、2本目です。
雑誌に元々付いていたのは、どうしてもインクフローが悪くて、
とてもストレスでした。
インクフローの悪い万年筆ほど、ストレスになるものはありません。
YouTubeやGoogleで調べても、みなさんすらすらと書けているようなので、
きっとハズレ個体に当たったのでしょう。
少し筆圧が必要だと言っている人もいましたが、私の万年筆は、かなり筆圧を書けないと上手くインクが出ませんでした。
1年ほどいろいろな方法でインクがよく出るようにならないか試したのですが、駄目でした。
そこで、メルカリで新しく付録の万年筆だけを売っている方がいたので、手に入れました。
これも、インクフローがそんなに良いとは言えませんでした。
付けペンのように、インクに浸して書くと、しばらくはよく書けるのですが、またインクの出が渋くなってしまいます。
そこで、一度洗浄してみました。
前のペンでも、何度洗浄しても良くならなかったので、今度も期待せずにやったのですが、不思議なことに洗浄後はインクが出るようになりました。
今は、インクが乾かないように、毎日何かしらを紙に書いています。
モーニングページのように思いついたことを書く日もあれば、ただただぐるぐると線を引くだけの日もあります。
とりあえず書いてみることで、仲良くなろうとしています。
万年筆は、どの子も使ってあげないと乾燥してしまうので、管理が大変ですが、その分かわいいです。
やっと、サライの万年筆と仲良くなれた、というお話でした。


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