私とKATーTUN

  「これからの未来に期待してるし、期待し続けたい。」
推しにも自分にもこう思い続けることで、さらなる輝きを目にすることができるんじゃないかと思う。

  そういえば、私がKATーTUNに出会い、そして恋に落ちたのはのはちょうど3年前。まったく、時の流れとは速いものだ。もちろんその存在はジャニーズ、ひいては芸能界に疎かった私でも知ってはいたし、親が話題にすることだってあった。思い返してみれば、サワーズカメカメのメリーゴーランドに乗った白馬の王子様は亀梨くんだったし、父が「1番ヤカラっぽいけど1番真面目なやつ」と評した金髪の彼は上田くんだった。そして日曜の朝、父が見るニュース番組を退屈だと感じなかったのはかっこいい中丸くんがいたからだ。ずっとそばにいたのに、ずっと気づいてなかった。
内心ドキドキしながら「この(サワーズカメカメ)CMに出ているのは誰?」と母に聞いたのに、日曜日の朝、今日こそは何とかして「かっこいい彼」の名前を突き止めるぞ!と意気込んでニュースを観ていたのに。
ジワジワと好きになるチャンスはいくらでもあったのに、私が沼落ちしたのはReal Face♯2の亀梨くんの舌打ちでだった。あの瞬間は今でも忘れていないし、これからも忘れることは無いだろう。そう、画面越しに何をされたか分からなかったあの瞬間。ただ、全身がドクドクして、顔に熱が集中しているのだけは感じていた。何回もリピートして、心に刻み込んだ。
Real Face♯2の前にも曲披露していた。to the Nextだ。信じられないくらい顔がタイプな3人組がいるな、特に真ん中の人めちゃくちゃ顔が好きだな、というだけの認識だった。好みのイケメンを探していたあの時期でさえ、「誰か特定の人を応援しよう」とは思っていなかった。ただの、好きなイケメンを継続的に観たいだけの時期だった。
それなのに。
「この人を観たい、もっと観たい」と思わせた亀梨くん、そしてKATーTUNは流石だとしか言いようがない。

  実を言うと、当初は「KATーTUNが好き」なのではなく、「亀梨くんの顔が好き」だった。音楽番組でも、亀梨くんの顔しか観ていなかった。しかし、当時TBSで放送されていたKATーTUNの冠番組・通称「タメ旅」も亀梨くんしか目に入っていなかったのかというと、そうではない。番組の存在はもちろん直ぐに知ったが、何にしろ時間帯が深夜なのだ。芸能人の誰かを本気で好きになったことの無かった私が親にタメ旅のことを言えるはずもなく、もちろん予約もできず、TVerやTwitterといった救済ツールの存在もよく知らなかった。観れないものはしょうがない、そう泣き寝入りしていた。
ある朝、亀梨くん推しが母に明確にバレ、なし崩し的に録画などができるようになった話はまた今度したいと思う。
あぁ、そう言えば、母によると、バレた原因は「野ブタ。をプロデュース」というドラマの再放送だったという。私が珍しく録画を願い出たことが腑に落ちなかったらしい。野球の中継やゴールデン帯のバラエティー番組は「友達がオススメしてくれたから」という理由で観ていたのもいい思い出だ。まぁ、録画は成功したものの、再生するタイミングを逃して観ることができなかった番組もあったが。
「The 夜会」のアニキ会の回の録画を私が観る前に消されたり、上田くんの女性化加工の瞬間を観れなくて悔しい思いをしたのも懐かしい。
ネット環境によって救済された今ではそれも良い思い出だが、当時の心境としてはやはり辛かった。好きな人の好きな姿を満足に摂取出来ないのは辛い。当たり前だ。

  ここまで長く語ってきたが、私が言いたかったのは、とにかく「好きになりそうなら早めに追え、後悔するぞ」という事だ。家族など、周りに認めずに余計な苦労をしたり、ましてや自分の気持ちに気が付かないふりをして後になって後悔をする、なんてことは誰しもなくしたい事だろう。もちろん、無理にカミングアウトする必要は全く無いし、人それぞれ個人の事情もあるだろう。しかし、タメ旅の貴重な回を見逃し続けた私には、まだ、観れたはずなのに観れていない映像が沢山ある。このことには、番組が終わってからさらに後悔した。
  本当に長くなってしまったが、KAT-TUNの個人SNSでKAT-TUNが少しでも気になっている人を多く見かけるこのタイミングにこの文章を見てくれている人が少しでも多くいると嬉しいなと思う。
私自身、早く推して後悔した話は聞かないけれど、推すのを躊躇って後悔した話はよく聞く。推すタイミングは今からだ、今が1番早い。

  KAT-TUNに限らず、何かに沼りかけている人に届けたい文章でした。
でも、兎に角、KAT-TUNはいいぞ!!!

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