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ややこしい町内会。2020年、何もしなくても何の問題もなかった。

年度末から新年度へ。我が町内会も新旧役員、交代の季節。
地方、地域によってやり方や呼び名はさまざまだと思うけど、我が家が所属する町内会は、戸建の50世帯が集まって一つの町内会を作っている。そういう町内会がさらにいくつも集まって小中学校区を単位とした上部組織(地区協議会)がある。

うちの町内会は、世帯主が現在80代になる家が数軒集まって始まったそうだ。たぶん40年ぐらい前に。50戸を6ブロックに分け、各ブロックから役員が出て、1年間運営する。

運営すると言っても、大したことはしない。昔はお月見会とか、バス旅行とかあったが、10年近く前からそういった行事は無し。さらに2020年はコロナのため、上部組織主催のあらゆる行事がなくなり、町内会のこまごまとした行事や仕事もなくなった。

各戸から出るごみの収集所の管理とか、街灯の電球が切れたら交換するとか、市の広報誌を配布するとか、みんなでやる溝掃除や市の美化キャンペーンの取りまとめとかあるので、役員無し、というわけにはいかないけど、2020年は大勢が集まる作業や行事がほとんど中止になったから、役員も楽だったはず。

世帯主が20代から80代まで、いろんな考えの人たちが集まっているから、たった50世帯なのに、なんなん!?というぐらいゴタゴタが勃発する。

まず、役員が回ってくると、しょっぱなから気分悪し。6人が町内会長を押し付け合うわけだ。介護がある、働いてる、腰が痛い・・・小さな町内会で、実に非生産的な役員決めの時間が、毎年毎年繰り返される。みんなよく我慢してるわ。

一番町内会をややこしくしているのは、「わしたちがこの町内会を作ったんだ!」と、何かにつけ意味不明の主張をしてくるおじじたちだ。月数百円だが、溜まりにたまった町内会費は200万円の貯金になり、おじじたちは自分たちが貯めてきた、と思っている。

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「コミュニケーション」というカタカナ語を使って、町内会費は毎月家を訪問して集金しろとか、もっと親睦行事をした方がいいとか息巻くおじじたち。でも、ちょっと時代に合っていないのよね~。若い世代は全く乗ってこない。

そして、「このコロナ騒動で何もしなかった2020年の町内会が一番落ち着いていて、よかったね~。」と近所の奥さんと意見が一致した。
若い世帯が無駄を削ろうと改革に動き出したから、これをきっかけに町内会のやり方が変わるだろう。

コロナの自粛生活で社会は大変なことになったけど、町内会に限らず、仕事も日々の過ごし方も、今までどれだけ浮足立っていたか、無駄なこと、贅沢なことを漫然としてきたのかがよくわかった2020年だった。


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