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涼を求めて。大山崎山荘美術館 in 京都

暑くなると思いだすのが、京都の大山崎山荘美術館。4年ほど前になりますが、当時京都で暮らしていた娘と「涼しそうな所へ行こう。」と、二人で初めて訪ねました。

阪急京都線の大山崎駅で下車し、住宅街の中をぶらぶらと歩いて30分ほど。最後に緩やかな坂を上がって、京都の市街地が見渡せる小高い山の上に着くと、お洒落な山荘が現れます。

大山崎山荘の持ち主だった加賀正太郎(1888-1954)は、大正から昭和にかけて関西で活躍した実業家。蘭の栽培を手がけるなど、植物を愛した趣味人だったそうです。仕事ではニッカウヰスキーの創業にも参画し、晩年は朝日麦酒株式会社(現アサヒビール株式会社)の初代社長・山本爲三郎とも親交がありました。

加賀氏が亡くなると、この山荘を取り壊し、マンションを建設する話も出ましたが、保存運動がおこり、行政の働きかけで、アサヒビールが美術館として公開することになったそうです。本館のほかに半地下の展示室や温室のような別館もあります。

美術館であると同時に、タイムスリップしたような建物としての歴史的な価値や山荘の豊かな空間を肌で感じることができます。軽食と喫茶は京都の街が見渡せるバルコニーでも楽しむことができ、ワンデイトリップにお勧め。コロナの影響で2月から休館していたようですが、6月に再開しています。近くの方は自粛生活からの良い気分転換になると思います。




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