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3日で4ラウンドの大げんか👽何であの時、あんなに頑張れたんだろう?

「あなたにおすすめの記事」を見ていたら、めげないやつ子さんの記事大募集!が目に留まり、これは投稿せねばなるまい!と2020年9月の記事を再投稿いたします。

テーマは「なんであの時あんなに頑張れたんだろう?」
「若かった部門」にエントリー(*^^)v

あの時のパワーは、この先二度と出ない気がする。
今思えば何かにとりつかれていたような。
皆さんもすんごいパワーが出た経験、あります?


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2017年の大げんかの後、夫が変わった。

2017年の7月、27年になる結婚生活史上最大の大げんかをした。
3日間で4ラウンドである。

何がきっかけだったかを忘れるぐらいだから、いつものモヤモヤが溜まっていて、ちょっとしたことに刺激され、私がキレたんだと思う。価値観が正反対の夫は、例によって、私が納得いかない点については何も疑問を感じていない様子で、収まってはぶり返す私を何とか黙らせようと、わかったふうな態度をとり、私もモヤモヤしながら3ラウンド目を終えた。

そして最終日、私は用事があって朝から友人と出かけた。
夕方帰宅し、晩ごはんを作り始めた時、体がゾワッとして、呼吸が激しく乱れ、その場にへたり込んだ。手に持った包丁が怖すぎて、夫がテレビを観ている部屋に「ごはんが作れない・・・。」と言いながら、ふらふらと倒れ込んだ。パニック発作というヤツだな。

さすがに夫は驚き、慌てて、私をとりあえずソファに座らせた。
そこから私は泣きながら、息が止まりそうになりながら、それまで思っていたことをほぼ全部、吐き出した。

多分、夫の言動を鼻で笑ってあしらう奥さんなら何かある度にズバズバと言い返し、その場で発散するのだろうが、私にはそれができなかった、27年間。私と価値観が正反対で宇宙人のような夫のせいだと言いたいが、言動を敏感に感じ取り、悪い方に考えてしまう私にも問題がある。要するに、私と夫、組み合わせが悪いのだ。

人が話しかけているのに何で無視する?自分の考えが一番正しいと思ったら大間違いなんだからな!道路が渋滞しているのは私のせいじゃない!店に行列ができているのも私のせいじゃない!あなたと旅行しても全然楽しくない!どうして最悪、最低、ばっかり言うの?!会社の上司と暮らしているみたいでくつろげない!結婚せずに、近所の奥さんでいた方がよっぽどかよかったわ!私と一緒にいるのがそんなに嫌なら、別々に暮らした方がいいんじゃない?!etc

「あなたの亡くなったお母さんが言うのよ。」という話もした。
(奇しくも大げんかが勃発したのは義母の命日)

もっともっと何か言った気がするけど・・・一通り聞いた夫の最初の言葉。

「そういうことだったんか・・・。」

大きなため息とともに、心の底から絞り出すように。
夫も、私との間のギクシャクした空気に違和感を感じていたのだろう。

意外にも冷静に、夫は言葉を続けた。
定年で会社を辞め、これからの生活、どうなるんだろうと思うと不安で、八つ当たりしていたのかもしれない。それは悪かったと思う(初めて聞いた、こういう言葉)。一緒にいるのが嫌なわけではない。心配しなくていい(←これ、あとから読み返すと上から目線やな)。本当に嫌だったら、一緒にはいない。別れるならもっと早くそうしていないと・・・若ければどうにでもなるけど、もう遅い。etc

「心配しなくていい。本当に嫌だったら、一緒にはいない。」これは私が「私はここに一緒にいていいんだろうか?あなたがそんなに私といることが息苦しいのなら、私は出て行った方がいいんじゃないか?」と言ったから。

「別れるならもっと早くそうしないと・・・若ければどうにでもなるけど、もう遅い。」これは夫が60代も後半になり、私が一人になることより、自分がこの先一人になった時のことが頭をよぎったのだと思う。

夫も私も言いたいことを一通り言い尽くし、私が「晩御飯、何を作ったらいいかわからない。」と言うと夫は、「何でもいい。あるものでいい。」と。晩御飯の献立、量、出すタイミングまで夫から指摘され、それに最大限応えなくてはいけないと気を張り詰めていた私は、もうどうでもよくなって。戦いを終え、気の抜けた私たちは、半笑いで食卓に座っていた。

***

この大げんかをきっかけに夫は変わりました。
私が何か言うと「そんなことあるはずがない。●△※□・・・」とすかさず「否定」で返してきて楽しい会話にはならないので、こちらからはあまり話しかけなくなっていました。そんな夫が、「そういうこともあるかもしれないけど、●△※□・・・。」と落ち着いて話すようになり、私もまったく腹が立たない。わずか数文字違うだけで、大違いです。

大げんかから3年経ち、年を追うごとに夫の話し方が落ち着いてきています。まだまだエラソーに言うことはあるけど、言いかけて「まずい!」と思うのか、やさしく言い直すので会話が成り立つようになりました。

夫は夫で「なんで自分の家で気を遣わないといけないんだ?!」と思っているかもしれないけど、夫婦で会話が成り立たなければ物事は先に進みません。最低限必要なことです。

ホントに文句が多いなあ。ごちゃごちゃ言うならとっとと別れればいいじゃん。この記事だけ読むと突っ込みどころ満載だと思いますが、一筋縄ではいかない夫とのモヤモヤを他の記事で読んでもらえると幸いです( ;∀;)

いつまでもこだわっていては先に進めない。大変な状況を作り出しているのは自分自身。「考え方ひとつで世界は変わるんだ」と自分で自分に言い聞かせています。

憎み合いの果てに何が生まれるの
わたし、わたしが先に忘れよう
あぁ 今日からどう生きてこう (-_-;)    by 藤井風『帰ろう』

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