神経(末梢神経線維の種類)について

今度は神経について確認?(本来は復習)してみました...…が、しかし….…神経については膨大。しかも書籍によって分類や表記の仕方が異なり理解に苦しむことがある(泣)。神経は全て1本に繋げると全長約100万km、地球と月の片道2.6倍程度、血管の全長約10万kmの10倍もの長さがあるわけで、膨大になるわけだ。(よくぞ、こんな長さを調査できたなと思う笑) 未知なことが数々あってもおかしくない。だから学術論争も起こるのかな。それはさておき、多すぎるので分けて確認(復習)することにする。そっちの方が気が楽だ(笑)。

まずは、神経にはどんなものがあるのか確認。無痛分娩の臨床中に使いものにならなければ意味がないので、その点もイメージしながら確認。

〈神経〉
神経は構造と機能で分類が異なっており、少しややこしい。
脊髄幹麻酔の観点から機能的分類に焦点あてて確認。
機能的には中枢神経と末梢神経に分類される。

〈中枢神経〉
中枢神経は、脳と脊髄に機能分類。
〈末梢神経〉
末梢神経は、体性神経と自律神経に機能分類。末梢神経は中枢神経と各器官とのパイプ的な存在。
体性神経は、感覚神経と運動神経に分けられる。随意神経、動物神経とも言われている。感覚神経は、脊髄や脳の中枢神経に向かって求心的に機能し、運動神経は、脳や脊髄からの命令で遠心的に機能する。例えば、手でコップを持った時に、激熱と感じたら、直ぐさま手を離してしまう一連の行動をイメージするとわかりやすい。
自律神経は、内臓感覚神経と内臓運動神経に機能分類され、不随意神経、植物神経とも言われている。内臓運動神経は更に、交感神経と副交感神経に分類。交感神経と副交感神経とでは拮抗する機能を示し、協力して各器官の機能を保っている。交感神経の機能は興奮系、副交感神経の機能はリラックス系と言われている。どちらの機能が優位の方が、より器官の機能発揮するかは、各器官の持つ役割により異なる。
例えば、ある程度時間を要する分娩。もし分娩する時、子宮が興奮系の交感神経が優位の時にしか、より機能発揮しないとすると、果たしてその間、他の各器官はどのような反応を示すだろうか。想像するだけで疲れる(泣)。そう考えると、子宮はリラックス系の副交感神経が優位の時に、より機能発揮(収縮)した方が、全身的に効率よく分娩ができ、理にかなっている。
全ては、全身(自分自身)を守る防衛のために、各構造と機能を示していると捉えられる。

神経の構造と機能分類

<末梢神経線維の種類>
まず神経組織は、主要細胞の神経細胞と支持細胞の神経膠細胞(グリア細胞)で構成され、膨大の神経細胞と神経膠細胞が連なり神経全体を構成。
1つの神経細胞は、1つの核を持つ1つの細胞体部と突起部(樹状突起、1本の軸索(神経突起)、被膜)で構成。
細胞体の形状は顆粒形、紡錘形、錐体形などがある。
特に無痛分娩の硬膜外麻酔で意識しておく必要があるのは神経線維。
神経線維は突起部の内、軸索と被膜で構成されている部分。軸索は更に軸索側枝と軸索終末(神経終末)の分岐を出している。軸索終末は、次の神経細胞や筋細胞の膜面と共にシナプスを作り、次の神経細胞や筋細胞へ興奮を伝達。
神経線維には無随意神経線維と有髄神経線維がある。
無随意神経線維は、被包細胞で軸索を包んでおり、被包細胞は数本ずつの軸索を包んでいる。連続して興奮が伝達する。ずっと電位依存性イオンチャネルの開閉が起こり続けながら伝達するためエネルギー消耗は激しい。考えるだけで疲れる。だから無髄意線維は細いのかな。
有髄神経線維は、脂質を含む髄鞘で軸索を包んでいる。髄鞘の端はくびれており、髄鞘で包まれていない隙間をランヴィエ絞輪と呼ぶ。ランヴィエ絞輪間を跳躍して興奮が伝達する。ランヴィエ絞輪上でのみその都度電位依存性イオンチャネルの開閉が起こるため、無随意神経よりもエネルギー消耗は少なく、速く伝導できる。
軸索の太さ、髄鞘の厚さ、ランヴィエ絞輪の間隔が大きくなるにつれて興奮伝導速度は速くなる。

末梢神経線維 分類と関係性
(オリジナル版)

長くなり、疲れてきたの、今回はここまで。


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