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12.『ありのままの私』でいられるのは、夫の愛を感じているから!?


だいぶ前ですが、こんな話をしました。
みかんの美醜感覚についてです。
よかったらご一読くださいね。

8をお読みくださった方、ありがとうございます。

みかんは女子高生視点での美醜判断ですし、世の思う美女は時代によって移ろうものですから、既に母世代を超えている私もあえて美醜判断はしません。

これは著書けらえいこさんの意図なのかわかりませんが、タチバナ母周りのマダム友達は、タチバナ母の発言やファッションについて、ドン引きしたり一喜一憂するものの、お互いを尊重し合えている関係性を築いているので、とりあえず、みかんだけが母の容姿にこだわっているようですね。

そして、この笑っちゃうぐらい呪縛となっている『ウチの母はブス』という思い込みを持つ娘をよそに、タチバナ母はご自身のことをもちろんブスとは思っていません。
子どもたちから食事や生活内でのブーイングがあっても、ほとんど気にしません。

じっくり観察してみて、このポジティブさの元がわかりました。

「私は『ありのままの私』で愛されている♪」という自信が根底にあるから!

これです。

それがタチバナ父曰く『人助け』だとしても、どんな自分でもありのまま肯定してくれる夫がいる。
多少の勘違いというか思い込みっぽいところはご愛嬌で、これがタチバナ母の原動力といえるでしょう。

聞き齧りで、もしかしたら私見入って記憶してるかもと先に言っておきます。
なんでも人は『ありのままの私』を肯定されたい生き物で、そのためにあーだこーだと理由をつけて、いろんなことをやらかしたり、必要以上にがんばれたり、何かと周りを気にしたり…などなど、他者の目を気にして良くも悪くも行動してしまいがちなんだそうです。

自己肯定低めな自分の過去を振り返ってみれば、「肯定してくれぇ〜!」とあからさまに叫んだことはありませんが、絶叫しているかのように無駄にやらかしの多い人生だったな…と猛省します。
ありのままの私をわかってくれてると思って、照れ隠しで逆のことを言っちゃったけど、全然わかってもらえてなかった…とか、あそこで素直になっときゃ、好きなもの食べられたのにな…とか、お金損しなかったかも…とか、ありのままの私を封印して無茶苦茶偽って、無駄な苦労していたな…と気付きました。

『あたしンち』が大好きな理由は、【漫画もかわいいし話がおもしろいから】と単純に思っていましたが!

実は『ありのままの私』で天真爛漫に日常生活を送るタチバナ母の愛され力に、読者である私も魅せられてしまったからなのかもしれません。

朝日新聞出版 けらえいこ
あたしンちベスト3巻
『父の好み』130ページより
朝日新聞出版 けらえいこ
あたしンちベスト3巻
『結婚の決め手』126ページより

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