手術後記

【手術後記】
こんにちは。
昨日、無事に退院してまいりました。
今日は手術の振り返りの記事を投稿します。

今回は左の側頭葉周辺、左眼球の外側から左耳のやや前方、それとおおもとの発生源である脳幹部周辺から出ているのどの近くまでの腫瘍を摘出してもらいました。
イメージでいうと、顔の中心くらいにある残存腫瘍が顔の左側にポコッと芽吹いた感じ?と言えば伝わるだろうか…というか私も合っているのか分からん…。笑

手術時間としてはトータルで9時間くらいだったのかな?
朝8時半にオペ室入りして、ICUで目覚めたのが18時半ごろ、母親からは手術が終わったのは17時ごろって聞いた気がする…。

それでICUにいた期間としては術後から翌日の14時過ぎの間で、わりと早く一般病棟に戻ることができました。

切開した頭の傷は、全長何と27㎝!※むつみ調べ
ちょうど右のおでこの端の前髪の生え際あたりから左正面から見ると右上がりで横に一直線、耳の上から辿って側頭部を縦に一直線、終着点は左耳の付け根を少し過ぎたところって感じです。
手術中はあおむけで、切開した部分をベロンとめくり、側頭葉周辺から脳の底のほう?裏というのかそういったところまで届く範囲で切除してもらいました。

もうさ、めっちゃありがとう先生。
手術に臨むにあたり、検査画像から手術戦略を練り、シミュレーションしてくれたんだろうということを想像すると、感極まっちゃうむつみです。
当たり前だろうけどさ、なんかそこまで真剣に取り組んでくれて本当にありがとうって気持ち。
自分の命に真剣に向き合ってくれたんだからさ、泣けるじゃん。という心境なわけです。

それで、手術を終えてみて気付いたことがこちら。
①目の赤みが和らいだ
②こめかみの横から耳の前、頬骨にかけての痛みと不快感が消えた
③音の刺激を受けにくくなった

目の赤みについては、もともと閉眼障害で目の下のほうが充血しがちだったのですが、そういえばここ半年かもうちょっと前くらいから赤みが強まりだしていました。
眼科で診てもらっていたときは、乾きによる損傷からくるものでまあしょうがないよなくらいに考えていた程度でしたが、実際に今回の手術を終えてから数日間、主治医が様子を見に来てくれたときに目の様子も見てくれていて、赤みが引いたことを教えてくれました。
1月のMRI検査で腫瘍の増大が見られたときから、目の赤みに気付かれていたみたい。
私本人としてはそれが腫瘍の影響によるものだなんて思ってもみませんでした。
それからです、ここ数カ月の間に感じていた側頭部の違和感や痛み、異常なまでの音刺激に対する反応が全て腫瘍により引き起こされていたものだと気が付いたのは。
こういった症状も徐々に表れて強くなっていくものだから、自分としてはおかしいなと思いつつも、それがまさか腫瘍によるものだったなんて思いもしませんでした。
いや少しは思っていたかもしれない…!笑う

いずれにしろ、根本原因が取り除かれてほっとしています。

だけど、根本にはその根本がいるんだよな。
やはり、おおもとの腫瘍は生命をつかさどる機能が集まる脳幹部の周辺にあるということから、どうしても手の付けられない領域になります。
今まではそこにある腫瘍に対してガンマナイフという定位放射線治療を繰り返し行ったりして、腫瘍の増大を抑えていました。
しかし、今回のような突発的な腫瘍の増殖も起きてしまいます。
今回は、7月の検査から1月の検査の間、約半年の間で2.5㎝の腫瘍ができ、2月21日の手術までのひと月と少しの間で、8粍もの増大が見られました。

腫瘍の増殖能力を見る病理検査として、MIB-1 indexというものがあります。
このMIB-1は増殖能を有する腫瘍細胞核だけに発現するもので、腫瘍の悪性度を判定するための補助因子として用いられるそうです。
例えば100個の腫瘍細胞の中で5個にMIB-1が発現していれば5%の陽性率となるとのことで、一般にグレード1は0-2%、グレード2は2-5%、グレード3は5-20%、グレード4は20%以上を示すことが多い様です。
私のMIB-1の数値は14%。

高井よね。
そりゃ何度も増大するわけだ。笑
だから、おおもとに残っている腫瘍がまたいつ増大するか分かりません。今回は前回の手術から5年のブランクがありましたが、その前は2年、もっとさかのぼると半年でまた手術なんてこともあったと記憶しています。

…これはもうどうしようもないよね。笑
個人的には、環境の変化が生じるタイミングや、それに伴うストレスが多くなるタイミングが、ちょうど腫瘍が成長するタイミングのような気がしております。
主治医によると、おおもとの腫瘍も長いスパンで見ると微妙に大きさを増しているようで、そこに対する治療も近い将来検討していく必要があるみたいなことをおっしゃっていました。
そっちは鼻からの内視鏡手術になるのですが、それもまたきついんだよな。
術後、創部を圧迫する目的で鼻の中から上咽の辺りまで頭詰め物が入るのですが、そうすると口が乾いてしょうがないんだ!
ご飯のときとか大変。

…とか言いつつも、過去に2度も乗り越えられているから、きっと大丈夫なんだろうけどさ。
もう、そのときが来たらなるようになるしかないです。
むしろ、手の施しようがあるだけ幸いだもの。

な~んて、先のことを考えると不安な気持ちがむくむく湧いてきてしまうので、早いところ日常の生活に戻って、気持ちが持っていかれないようにしよっと。
病は気からって言いますもんね。
たぶんその通り。
ということで、むつみからのリポートは以上です!



#手術 #頭蓋底腫瘍

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