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Conquest TLAOKの編成について考える

前回は始める為に何を買えばいいのかを記事にしたので、今回はその先、編成について書く。
尚、本記事で使用するアーミービルダーのスクリーンショットの著作権は全てPara-Bellum Gamesに帰属する。

編成のルールについて

Conquestにはただポイントコストだけを考える以外に、必ず満たす必要のある条件がある。

タイプとクラス

Conquestの全てのミニチュアにはタイプとクラスが存在する。
・タイプ
Infantry(歩兵)、Cavalry(騎兵)、Brute(ブルート)、Monster(モンスター)の4種類が存在する。
スペシャルルールやドローイベント、アビリティのキーになることが多い。
・クラス
Light、Medium、Heavyの3種類が存在する。
戦場に到着するタイミングの他、目標の確保ができるかどうかといった重要な要素がクラスで分けられる。

ウォーバンド(Warband)

Conquestの編成はいくつかのウォーバンドと呼ばれる小隊のようなもので構成される。
ウォーバンドは以下のルールで編成する必要がある。
・キャラクターを必ず含める。
・Mainstayの連隊を1つ以上含める必要がある。
・編成される連隊はキャラクターを除いて4つまでである。
・キャラクターと同じタイプの連隊を含める必要がある。
※Old DominionのFallen Divinity(若しくは今後登場する可能性のあるタイプがモンスターのキャラクター)だけは例外で、キャラクターだけのウォーバンドが編成可能である。

MainstayとRestrictedについて

City StatesのPolemarch タイプはInfantry、クラスはMedium

MainstayとRestrictedはアーミービルダー上で画像のように記載される。
ウォーバンドを編成する上で、Mainstayを1つ以上含める必要があり、RestrictedはMainstayを1つ編成するごとに1つ選択することができる(もちろん全部Mainstayにすることもできる)。
つまり、ウォーバンドには4つしか連隊を編成できないことからRestrictedは最大2つまでしかウォーバンドに編成することができないということである。
Restrictedの連隊は大体尖った能力だったり平均高めの特性プロフィールを持っていたりモンスターだったりするので、強連隊のスパムやモンスター特化編成はできないようになっている。
Mainstayは大体アーミーテーマの連隊なので若干のナラティブ感を含む。

なぜ同じタイプの連隊が必要なのか

通常、キャラクター(タイプがモンスターであるものを除く)は単独で戦場に存在することができず、必ずキャラクターと同じタイプの連隊に同行する必要がある。
同行先はタイプだけが同じであれば構わない。
つまり、異なるクラスでLightの連隊にHeavyのキャラクターが同行したりといったことが可能である。

キャラクターの特性としてのクラスは残るが、連隊が戦場に到着するかといったタイミングは同行する連隊に依存する。
キャラクターは同行している連隊が壊滅するか、デュエル(決闘のこと)でしか死なない。
連隊に1スタンド追加して能力を与えるバッファー的ポジション(戦闘でも普通に強い)といったような立ち位置である。

連隊のスタンド最小編成数について

City StatesのPhalangites タイプはInfantry、クラスはMedium

キャラクター以外の各連隊はスタンドの最小編成数が存在する。
右上の「145」というのがポイントコスト、その下の「3」というのが最小編成数である。
AoSにおける不完全なユニットという概念は存在せず、遵守する必要がある。
また、タイプがモンスターである連隊以外のほとんどの連隊がAdditional Standという形でスタンドを追加することが可能である。
スタンドを1つ追加するごとにAdditional Standの右側に書かれてあるポイントコストを追加する。
Additional Standには最大数はなく、編成のポイントコストが許す限り増やすことが可能である(但し、ルール上増援として到着したターンに全スタンドが戦場に入り切る必要があるため、増やしすぎると戦場に入れなかったりする)。
この最小編成数のルールがFirst BloodのスターターからTLAOKのプレイに持っていくのが難しい理由である。
Additional Standとして活躍する機会があるので、必ずしも無駄であるとは言えないが、TLAOKのスターターから始めることをやはりお勧めしたい(あと1スタンドだけ欲しいんだけど!って時はそちらを選ぶ選択肢もある)。

コマンドスタンドとコマンドモデルについて

コマンドスタンドは文字通り連隊の指揮官が居るスタンドのことであり、その指揮官(リーダー)や旗手といったスタンドに対して何かしらの能力を与えるモデルのことをコマンドスタンドと呼ぶ。
コマンドスタンドは歩兵と騎兵とブルートの連隊にしかなく、幾つスタンドを追加しようが1連隊に対して1つまでである。
コマンドスタンド上のコマンドモデルは通常のモデルとの置き換えとなる。
つまり、歩兵は最大4体、騎兵とブルートは1体のコマンドモデルを連隊に編成が可能である。
連隊に編成するコマンドモデルは同じものを複数含めることはできない(そもそも通常同種の能力は+値が書いていない限り上書きであるため意味がない)。
もし歩兵連隊の旗手に2種類の旗がある場合、ポイントコストを払いさえすれば2種類とも編成が可能である(同名のコマンドモデルではないため)。ストアを眺めていて滅茶苦茶格好いいのにどこにも能力が載っていないミニチュアはなかっただろうか?
これがオフィサーと呼ばれるコマンドモデルである。
オフィサーは現状歩兵連隊にしか存在せず、その連隊に編成可能なオフィサーは連隊の特性内に記載されている。
殆どのオフィサーは連隊に対して強力なスペシャルルールを与えるもので、連隊そのものの使い勝手を大きく変える強力なアップグレードである。
余談だが、オフィサーは同行しているキャラクタースタンドに対してもその能力の恩恵を与える(ヤバい)。

キャラクターのアップグレードについて

キャラクターのアップグレードにはRetinue(従者)やMasteries(マスタリー)、Relics(レリック)などが存在する。
それぞれ追加のポイントコストを支払いキャラクターに追加能力を付与していく。
因みに従者は現状一部ファクションだけだが、専用モデルが存在する。
見た目だけの自己満足の範疇だが、従者が揃ったキャラクタースタンドはかなり格好いい。しかしレジンモデルのためお値段が高い。


編成についての考え方

作戦目標の確保について

TLAOKのルールにおいて、副次目標カードによる目標達成以外の目標の確保は、シナリオに明記されていない限り、クラスがMediumかHeavyの連隊によってのみ可能である。
つまりLightだけで編成してアルファストライクといったことができない。
Lightしか編成しないのは勝負を捨てることと同義である。
目標の確保には同行しているキャラクターのクラスは影響しない。

クラス毎の特徴について

簡単にだがクラス毎の特徴を纏める。
・Light
目標の確保ができない(物理的に邪魔をすることは可能)。
1ラウンド目からに出てくる。
3ラウンド目に必ず全連隊が戦場に出る。
Light以上の連隊が戦場の側面から進入するための増援ラインの構築ができる。
・Medium
目標の確保ができる。
2ラウンド目以降戦場に出てくる。
4ラウンド目に必ず全連隊が戦場に出る。
Medium以上の連隊が戦場の側面から進入するための増援ラインの構築ができる。
・Heavy
目標の確保ができる。
3ラウンド目以降戦場に出てくる。
5ラウンド目に必ず全連隊が戦場に出る。
増援ラインの構築ができない。


最後に

概ね編成に必要な要点は記載の通りである。
基本的なゲームの流れは、Lightが戦線を押し上げて増援ラインを作り、主力の到着を待つといった感じである。
足の速い連隊なら増援ライン無しでもなんとかなるケースもあるが、大体のシナリオでは目標は戦場の中央にあることが多いため、そこへ到達するまでに時間を要すると巻き返すことができないケースもある。
初めのうちはタイプはともかく、クラスについてはある程度バランスよく編成するのが良いだろう。

次回は1000ポイントのゲームレポートでも記事にしたいと思う。

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