完璧ってなんだろう

最近、周りの人と話していてよく出てくるのが、「ちゃんとやれないから始められない」という言葉。
完璧に準備ができないとやれない。だったら、先送りする。
わかる、その気持ち。私もそうだったから、いや今も抜けきれません。

でも、考えてみると、そもそも完璧にうまくいった時の具体的なイメージ、どれほど描けているのだろう。
漠然としたあーしたいこーしたい程度のイメージ?もしくはいきなりみんなに褒めまくられるほどのクオリティ?

私は長く映像制作の仕事をしていて、「面白い」「かっこいい」とか「感動する」というものになっているのか常に不安で、どこまでいっても「できていない」気分がついてまわっていました。周りが褒めてくれても、自分だけは満足してない「底なし完璧主義者」になっていました。底なしというのは、ダメ出しが止まらないんですね、満足基準がないから。

今も克服しきれてません。でも、少しずつ変われています。小さなゴールを明確にしていくことで、それをクリアしたら、OKと言えるようにしたのです。抽象的な「面白い」とかでなく、「伝えたいこと時間内に表現できた」「その取り組みを誰より早く映像化できた」などなどできたことを、具体的に考えるようにしました。
失敗についてもただ自分を責めるのではなく、具体的に分析すれば、薬にはなっても毒にはならないと思うようになりました。
結果、完璧でなくてもやらないより、やってずっとよかったと思うことばかりです。

完璧にできなければやらない方がいいー
そういう前に、自分の描く完璧とはどういう状況なのか言葉にしてみよう。
そして、その中の一部だけでもできそうなら、
そこだけでもはじめてみよう。
そうすればちょっぴり凸凹でも璧は美しく輝き始めるにちがいないから。


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