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手軽に読もうクトゥルフ神話「狂気の山脈にて」中編
あいさつ
こちらは全3編の中編です。
前編…手軽に読もうクトゥルフ神話「狂気の山脈にて」前編
後編…手軽に読もうクトゥルフ神話「狂気の山脈にて」後編
第五章(旧支配者の都市)
山脈を越えた先には、崩壊して穴だらけになった山頂を背後にして無限に広がる、規則正しく幾何学的に均整のとれた巨石群があった。
この自然法則を無視した光景は高度6000mを越える台地に広がり、意識的で人工的なものとしか思えなかった。蜃気楼で見たものは現実のものだったのだ。
再び思い出す。レン高原、ミ=ゴ、『ナコト写本』、クトゥルフ教団、『ネクロノミコン』、ツァトゥグア、ハイパーボリアの伝説のこと。
ここは、ヴァルーシア、ルルイエ、ナムールの土地にあるイブ、無名都市といった、まことしやかに囁かれる冒涜的なものに匹敵する巨大都市であった。
着陸をして、装備を整え、調査をする。まだ巨大な五芒星の形をとどめる塁壁(要塞的なの)に入り込んだり、写真を撮ったり、双眼鏡を覗いたりしながら都市を堪能。
ダンフォースが押し殺した笛の音色のようなものを聞き、不安定に。
巨大な建築物とその入り口を見つける。中は蜂の巣のように複雑で広大だった。
六章(彫刻の発見)
建築物の中の彫刻からはこの都市が数百万年前に築かれているとわかる。それは未知の言語や絵によって彼ら種族の歴史が刻まれている。
恐竜の時代この建物を築き上げ棲んでいたものは、生命を作り出して奴隷にした存在、『ナコト写本』や『ネクロノミコン』でほのめかされるような存在。地球がまだ若かった頃、他の星々から到来した、大いなる〈旧支配者〉なのだ。
五芒星型の頭部をもつ生物の他の宇宙、他の銀河、他の惑星での生活についても刻まれている。
第七章(旧支配者の歴史)
彼らは宇宙からまだ生命の誕生していない地球に到来した。彼らは最初は食料のため地球の生命を作り出した。
さらに重労働等をこなす奴隷を作った。これら粘性の原形質こそ『ネクロノミコン』で「ショゴス」と記しているものだ。しかし、アルハザードも地球上には存在しないとしていた。
〈旧支配者〉は陸海の両方に棲んでいた。彼らは泳いだり、歩いたり、飛行したり(全て高速度で可能)、細かな作業のできたりする上、強靭さを持っていた。胞子で繁殖し、子はすぐ育つ。
科学力を持ち、おそらく社会主義の政治体制を持ち、五芒星形の石鹸石を用いた貨幣制度もあった。
旧支配者たちは最初に南極に到来し、地球上に都市を作っていった。
そこに、宇宙からクトゥルフの末裔が侵略、後に和戦となる。クトゥルフの末裔たちは新しい大陸を得たが、大陸が沈むとともにルルイエの都市と住民たちも道連れとなった。
さらに、催眠で管理していたショゴスが反乱を起こす。しかし、旧支配者たちは分子と原子をかく乱する武器で完封する。そして、ショゴスは武器によって飼い馴らされた。
ジュラ紀、ミ=ゴが侵略してくる。〈旧支配者〉は北方から追いやられ、南極に撤退する。
そして〈旧支配者〉たちは南極を最後の中核都市とした。しかし、それから地球の強大な地殻変動により広大な都市は壊滅した。
第八章(漫画版でカットされている)
ダイアー達は次に後期に建てられた住居を発見する。またそこの損傷のある彫刻を読み込んでいく。
この台地こそ、あのアルハザードが論じることを渋った、レン高原に違いないと確信する。(ネクロノミコンには“レン高原”は中央アジアにあるという…『魔犬』より)
そしてこの山脈より遥に大きな、標高15000mを越える山脈が存在することが判明。その山脈やそこから押し流されて来たものを旧支配者が恐れていたこともわかる。
その後の大寒波の到来が〈旧支配者〉の最終的な打撃となった。この大寒波は伝説に残るロマールとハイパーボリアを滅亡させた。
〈旧支配者〉は寒さを逃れ、海に移住していった。そして巨大都市を海底に作る。新しいショゴスは知的で強く、命令を催眠でなく口頭で解く聞くようになる。この声は〈旧支配者〉を真似て笛の音のようだった。
前編…手軽に読もうクトゥルフ神話「狂気の山脈にて」前編
後編…手軽に読もうクトゥルフ神話「狂気の山脈にて」後編
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