宗教3世

私は5歳から18歳まで、宗教に行っていた。
月に1回、日曜日。
2ヶ月に1回とか、行かない時もあったけど、細々と、ちりつもで結構行っていた。
祖母が信者で、母親も最初は嫌々で、今は信者。
勝手に入信させられていた。
行きたくなかったけど、行きたくないと怒鳴っても、説得しても、何言っても聞き入れてもらえなかったから、どうせ言っても無駄だと諦めた。

体調が悪い時とか、じゃあ今月は行かないってなって、じゃあ次はいつにする?となり、終わりのない絶望感を味わった。
友達にも、教師にも、誰にも言えなかった。
言ってもどうせ無駄だ、誰にも理解してもらえないし、当たり前だけど、共感なんてしてくれない。
それどころか、言ったら友達とか離れていっちゃうんじゃないかと不安だった。(ハブる的な意味で)
誰だって得体の知れない、自分の知らない事は怖い。
ましてや勧誘とかされたら、気味悪い。

中学生の頃は家に帰りたくなくて、帰るのをわざと遅くしていたら、帰り道後をつけられてた。
散歩という名目だったけど、振り向いたら、祖母や母親がいる。私にとっては、めちゃくちゃ恐怖で、、今でも早く帰らなきゃ!!みたいな強迫観念みたいなのはある。

私は普通になりたかった
どうやったら普通の人になれるのか、どうやったら、宗教のない生活をおくれるのか、
宗教にいる間は、そればかり考えていた。
でも、普通になりたいと思う普通の人はいないから、考えるのをやめた。
普通にお泊まりしたり、友達と家で遊んだり、そんな普通なことをやってみたかった。

宗教中は、暇なので、ぼーっとするしかないのだけど、その時やってたのが、
私の中に、俯瞰している私がいて、対話してた。(どうやったら普通になれるの?とか)

赤ちゃんも、小さい子どもも、結構いてなんだか切ない気持ちになってしまった。胸が締め付けられた。
子どもは親を選べないんだなあと思った。

いわゆる、宗教3世なんだけど、
なぜ、子どもには信教の自由はないのかと常々思っていた。

親も親で、信じきってるから、子どものことを思えば思うほど、宗教強制はすると思った。

さらに恐ろしいのは、まあ私だけかもだけど
考え方や思想が狭くなってしまうこと
人間不信になること
どうせ人は裏切る、裏切るなら最初から信じなければ傷つかなくて済むと思うこと
直ぐに自分を責めること
自己肯定感が育たないこと
考えることを放棄して、何かに依存しないと生きれないこと
常にビクビクしちゃうこと
自分の意見を言い出せないこと
〜しなければならないと、強迫観念にかられること

泣く時は大体夜1人で泣いてた
泣く姿を誰かに見られたくなかった
弱いところを見せたら宗教につけ込まれるから
同情なんていらなかった
弱いところなんて他人に見せるもんじゃない
強くなりたかった
強さといっても、ムキムキになることじゃなくて、精神的なもの
宗教のことも、全部ひっくるめて、笑ってネタにして、強い人になりたかった。
私はまだ弱い、そんな自分が嫌いだ

被害者意識強いと、なかなか厄介で、周りからは嫌われるし、面倒くさいやつとなる。
自分はこんなにすごいんだ!やってるんだ!の主張は、自分自身の弱さからくるものだと思う。自分の弱さを認め、ありのままの自分を愛せたらいいのに。それが一番難しい。

いつまでも宗教宗教宗教宗教
考えてる自分が嫌い
時間の無駄だ、終わったことだと頭ではわかっている。でも前に進めない。

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