ネトウヨが考える「選挙の妨害」

「人の話は黙って聞くものだ」という躾けはなくなってしまったんだろうか。「まずは◯◯さんの意見から聞いてみましょう」という小学校でのホームルームのやりとりをみんな忘れてしまったのだろうか。最近の選挙を見て、つくづく思うようになりました。ええ。候補者というより支援者の方の問題ですね。

討論番組なんかを観ていると、年齢や立場に関わらず、相手への礼を欠くような態度で挑発したり、老齢の偉そうな論者が「若造が生意気言うな!」などと激昂したり、唯々自説のみを滔々と語るだけで全く議論に参加しない人がいたりと、「人の話を聞けない人」というのは以前から一定数いたものですが、選挙というのは、自分と意見の近い候補者や、自分の住む町(国)をよくしてくれそうな候補者を有権者が選ぶものであり、選挙演説は、そうした候補者を見定めるためのものであって、議論や討論をする場ではないし、まして候補者の演説を妨害するなど以ての外です。お気に入りの候補者の生の声を聞くために遠路遥々足を運んだ人や、たまたま通りがかっただけだけど、その演説の面白さに思わず足を止めて聞き入ってる人、候補者は、そうした市井の人々のために、少しくらい雨が降ろうが暑かろうが、わざわざ街頭での演説を催すんです。

「◯◯さんが意見を言ってるときは、まず大人しく聞いてください!」という、小学生でもできることができない、小っ恥ずかしい大人による小っ恥ずかしい選挙妨害は、見ている方も恥ずかしいんですよね。プラカードを持ったいい歳のオッサンオバサンが、集団で、大声で、候補者の声を遮ってしまう。小学生の子どもが見たら「あんなみっともない大人にはなりたくない」って一蹴するレベルの幼稚さです。これ以上ないくらいピカイチの反面教師です。

国会議員としてのキャリアが20年もありながら、何ひとつ実績のない〝ブーメランの女王〟の支援者の方々、あんたたちのことを言ってるんです。実績がないから、選挙に勝つには他の陣営の邪魔をするしか方法がないのかも知れませんが、そんなことでは、女王の良さ(ワシにはわかりませんが)や、主張(ワシはひとつも賛同できませんが)は全く伝わらないんです。二位が大好きな女王が、二位にすらなれなかった責任の半分は、あんた方の迷惑行為にあると思いますよ。知らんけど。

前回のエントリーで書いた普天間基地移設の反対運動をする人たちも、自らの主張に正当性がなく、他人の知性をdisる割に自分にも知性がないために、威嚇や暴力や迷惑行為でしか反抗できない連中なので、そういう意味では、反基地運動の人たちも、選挙妨害をする人たちも、根っこは同じなんですね。こんな好戦的な人たちが「人権」だとか「平和」だとかを声高に叫んで迷惑がられてるんですから、ワシのヘソが茶を沸かすんです。どうしても小学生にすら嘲笑されるレベルの行動しかできないのなら、たぶんそれは政治活動には向いてないです。自らが支持する政党や団体を支援するのは勝手ですが、あなた方の政治活動と称する迷惑行為を「その他大勢の一般人」は、おそらく未来永劫理解することはないでしょう。まあどうでもいいですけど。

選挙の妨害については、札幌地裁での判例で「表現の自由」であると認められてしまった経緯もあり、街頭演説を警備する警察官も、たとえ怪しい人を見かけてもマークしたり声を掛けたりすることを躊躇ったり、ひとつのヤジが大きな迷惑行為になっても堂々と取り締まることができない状況になっているのが現状でしょう。つばさの党の連中の逮捕が、現行犯ではなく選挙後になったのも、後々問題にならないように、という慎重さの表れではないでしょうか。そして、こうした警察の警備の隙を突いて行われた凶行が、忘れもしない2022年7月8日、安倍晋三元首相銃撃事件です。この事件は、奈良県警による警備の不手際も指摘してされていることではありますが、安倍氏が選挙の応援演説をしている最中に、背後から近寄って凶行に及ぶという誠に卑劣な手口です。元首相という国家の要人を的にしたテロと言っても過言ではないでしょう。

報道(どこまで信じていいか知らん)によると、犯人が育ってきた家庭環境から情状面が云々とか、手製の銃が銃刀法違反に当たるか云々とか、生温いことを言っているボンクラ弁護士がいるという話ですが、こういうテロ行為の罪を軽くすることがどういう事態を招くと思ってるんでしょう。家庭環境が悪ければ3Dプリンターで拵えた銃で、要人を標的にした殺人事件を起こしても大した罪にならないという前例を作ることが、どれほど恐ろしいことなのか。テロリズムは人類の敵であり、テロリストの擁護は、テロを容認する〝テロ国家〟の汚名を着せられる不名誉なんですよ。日本は三権分立の国ですから、当然「判例」は重要視されます。しかし、選挙妨害を表現の自由とした判例が、選挙のたびに不快な迷惑行為や違法行為を助長させ、元首相の暗殺事件まで起こした。さらに、元首相を暗殺したテロリストに対して、情状酌量を適用するような判決が出れば、まさにそれは、民主主義の崩壊ですよ。

何が統一教会だ。逆恨みで要人を亡き者にした罪は、どこまで行っても「自分勝手」以外の何物でもないじゃないですか。また「法律に書いてなければ何をやってもいい」「判例でお墨付きをもらったんだから何をやってもいい」とする、おおよそ日本人の気質には馴染まない物の考え方で他人様に迷惑をかけ、それを恥とも思わない連中を擁護するマスコミもちゃんと仕事しろよ。つばさの党の件はあんなに熱心に報じたのに、某政党の支援者による選挙演説の妨害行為や、特定の候補を応援した企業への嫌がらせを全く報じないとは、一体どういうつもりですか。岸田首相が襲われた事件だって、元はと言えばマスコミがあのテロリストに同情して「アベも悪い」などと擁護したから起きたんじゃないですか。反自民なら何をやっても許されるとでも思ってんのか。ああいう品のない連中を、どこまで甘やかすつもりなんですか。本当に日本のマスコミはクソの役にも立たないですね。早く滅びろバーカ。

すみません、興奮して取り乱してしまいました。とにかく選挙というものは、せいぜい「選挙カーがうるせえな」程度の愚痴が出るくらいが平和でちょうどいいんですよ。候補者の話は黙って聞け。気に入らなければ投票で示せ。他人様に迷惑かけんな。恥を知れ。言いたいことはそれだけです。