パチスロのオカルト:用語の誤用にモヤモヤ

ワシは、5号機、または6号機のパチスロ用語における誤用に常々違和感を覚えています。

ひとつは、「ノーマルタイプ」を指す「Aタイプ」表記について。

「ノーマルタイプ」とは、AT(アシストタイム)やART(アシストタイム+リプレイタイム)、CT(チャレンジタイム)などが搭載されていない、純粋にボーナスゲームだけで出玉を獲得する機種のことを言います。

本来「Aタイプ」とは、パチスロ4号機時代(1992年~2005年)の区分で、BIGボーナスの小役ゲームが最大30ゲーム、最大3回のJACゲームが搭載されているものを指す用語で、最大711枚のメダルを獲得することができます。ちなみに「Bタイプ」はJACゲームが最大2回、「Cタイプ」はBIGボーナス非搭載のものを指します。そこには、ST機(ストック機)か、ノーマルタイプかどうかの区別はありません。

5号機以降のボーナスゲームは、ボーナス時におけるゲーム数ではなく、獲得枚数の上限が決められており、4号機とはボーナスゲーム自体の仕様が全く異なるため「A」「B」「C」の区分は存在しないのですが、なぜか「ノーマルタイプ」を「Aタイプ」とする表記が一般的になりつつあります。

まあどこかの誰かが便宜上「Aタイプ」と表現したものが、いつの間にか広がったのでしょうが、「B」も「C」も存在しないのに「A」だけを使うことの不自然さには、4号機がなくなって20年ほど経った今でも、何だかモヤモヤします。

それから、YouTubeで見かけた「ゲーム数解除」「小役解除」という言葉にもモヤモヤします。4号機を知らない、または少し齧った程度の若い世代のYouTuberが多いので、まあ仕方がないのかも知れませんが、こちらは完全な誤用ですね。

「ゲーム数解除」「小役解除」というのは、4号機のST機におけるボーナス放出のキッカケを表した用語です。

ST機(ストック機)というのは、内部的にボーナスを高確率で成立させてストックするタイプの機種です。4号機では、通常時をRT(リプレイタイム)状態にし、小役を優先的に揃えさせることで、成立したボーナスをすぐに放出しないよう制御していました。小役やボーナスに関わらず、1ゲームで複数のフラグを成立させることができ、なおかつボーナス成立後に小役が成立した場合には、小役の払い出しが優先されるため、このような仕組みの機種が増えたんですね。そして、ボーナスを放出するにはRTを解除する必要があり、解除のキッカケとなるのが「ゲーム数」であったり「小役」であったりしたわけです。

ゲーム数は主にチャンスゾーン(天国モードなど)や天井での解除に、小役はレア小役(チェリー、スイカ、チャンス目など)成立での解除に使われました。

5号機以降では、複数フラグの同時成立が認められていないため、ストック機能が搭載された機種を作れません。したがって「ゲーム数解除」や「小役解除」は明らかな誤用なのです。

歳を取ると、こういう細かいことが気になってしょうがないですね。どうでもいいっちゃどうでもいいことなんですが、あまり喧しく言うと老害扱いされてしまうので、今日はこのくらいにしておきますw

注意※当noteにおけるパチスロの話は、ワシの主観、あるいは巷に流れるオカルトの類いがメインですので、実際の立ち回りには何の役にも立たないことを予めご了承ください。