ネトウヨが考える「皇室」

ワシのXアカウントは、凍結を繰り返して3つ目となり、今のアカウントはサヨクの人に見つかっていないので、最近では「ネトウヨ」呼ばわりされることがなくなりました。「ネトウヨ」の本来の意味は、ネット上で右翼みたいにイキり散らかす人のことを指す蔑称と聞いていたのですが、実は、サヨクの皆さんから見て、自分たちと意見が違う人の全般を指すそうです。なので、彼らから見ると、産経新聞や読売新聞はネトウヨで、自民党もネトウヨで、皇族方もネトウヨなのだそうです。もう「ネット」は、どこ探しても出てきません。

かつては、何処ぞの掲示板に、サヨクの気に入らない書き込みをすると「IDからお前の住所なんか簡単に特定できるんだからな!今からお前んちに行くからな!震えて待て!」などとよく脅されたものですが、誰ひとりとしてワシの家まで来た人はいません。おそらく、親切に家の住所を教えてあげても、彼らは来なかったんじゃないかと思います。何しにワシの家に来るつもりだったのか知りませんが、そんなにワシに会いたいのなら、こちらから会いに行ってあげてもよかったんですけど、誰も住所を教えてくれませんでした。ネット上でイキってる人という点でいえば、所詮、彼らも同類項ってことですね。

これまでのワシのエントリーに度々出てくる「保守派」というのも、サヨクの皆さんから見ると、立派な「ネトウヨ」です。革新派や左翼が、世の中の極端な変化(革命など)を好むのに対し、保守派は、大いに議論を尽くした末に、今あるものを基本に何かを加えたり減らしたりしながら世の中が緩く変わることを望みます。しばしば論争になる皇位継承問題然り、選択的夫婦別姓や同性婚然りです。大きく左に偏っているマスコミ主導で世論が形成されるせいか、マスコミの主張と違うことを言えば「時代遅れ」だとか「そんなことでは世の中はよくならない」などと言われますが、マスコミやサヨクの言う通りにすれば世の中がよくなる保証はどこにあるんでしょうか。「世の中の流れ」と称してマスコミが必死に推しているジェンダーなんちゃらとか、コンプライアンスがどうちゃらとか、言論の自由や表現の自由を制限しちゃうものばかりで、自分で自分の首を絞めるようなものでしょう。アホなんか。

保守派が守りたいものの代表格といえば皇室です。皆さんご存知の通り、我が国は紀元前660年、初代・神武天皇によって建国されました。父親を辿れば必ず神武天皇に行き着く(万世一系)という一定の法則を守りながら、神話の時代から現在に至ります。女帝の時代が何代かありましたが、いずれも万世一系の法則は守られています。天皇が自ら政治を行う(親政)時代もありましたが、天皇が政治を貴族や武士や民間人などに委任し、権威と権力を分散させている時代の方がずっと長いです。庶民は天皇の大御宝(おおみたから)であり、権力者にとって庶民は天皇からの大切な預かりもの、つまり、国の安寧と庶民を幸福にするための権力を天皇より委任されているのが権力者、ということになります。

皇室がなぜ必要なのか、という問いに明確に答えられる人はいないと思います。その長い歴史の中には、天皇の権威を悪用した悪い権力者もいれば、天皇自身が「悪かった」という例がいくつもあったし、皇室が存亡の危機に直面したことも何度もありましたが、それでも先人たちが知恵を絞って守り抜いてきたのですから、皇室の存在には何か意味があるはずです。逆に言えば、万世一系の神武朝が続く皇室と我が国の歴史は一体なのですから、皇室がなくなったらどうなるのか、神武朝が代わるとどうなるのか、誰にも想像が付かないのです。保守派は、先人たちが必死に守ってきた万世一系の皇室の存在意義を探求しながら次代に引き継ぎたいのです。

ところが、マスコミが誘導する世論は、女性天皇の誕生を望み、そのための女性宮家の創設などという過去に前例のない案まで煽ります。皇族の減少や皇位継承の安定化は喫緊の課題ではありますが、万世一系の法則に則れば、女性宮家の創設など何の解決にもなりません。また、女性天皇は過去の例を見れば明らかですが、いずれも男系男子に適任者が現れるまでの中継ぎなので、秋篠宮殿下や悠仁親王殿下の皇位継承が確定している以上、女性天皇の必要性はありません。

マスコミが作った世論の通りになれば、女性皇族が宮家を創設し、男系男子以外の男子と結婚して、その子供が天皇になる、それは、父親を辿っても神武天皇に行き着かない、神武朝ではない天皇が誕生するということになり、現皇室の破壊を意味します。これは、日本共産党が目指す「天皇制廃止」の足掛かりであり、左翼の好む「革命」です。マスコミが無邪気に女性天皇や女性宮家を煽っているなら頭が悪いにも程があるって話だし、意図的にやっているのなら狂気の沙汰としか言いようがありません。いずれにしてもゴミです。

皇位の継承は、一定の法則に従って決められるものです。ですから「女性が天皇になれないのは差別」というのは全く的外れな批判です。むしろ、女性皇族には惚れた男と結婚して皇統を離れる自由があり、男性皇族は皇位継承を担保するために、その行動を大きく制限されているのです。自由がなく、いつ起こるかわからない皇位継承に日々備えなければならない男性皇族の苦悩や重圧は、庶民には理解し難いものでしょう。これでも女性差別なのですか?天皇という地位に何か特権があるとでも思ってるんでしょうか?皇室を軽視してるから、そういう薄っぺらい発想しかできないのではないですか?ふざけないでくださいね。

保守を自称する人の中にも、驚くような勘違いをしている人をよく見かけます。そのひとつが皇族を批判する連中です。庶民は天皇の大御宝であり、天皇は日々国民の安寧を祈ってくださる存在であります。その天皇陛下やご家族ご親族を、自らの下品な価値観を以て貶したり品定めしてる様は狂ってるとしか思えません。皇族に限らず、反論してこない相手を口汚く罵るのは、ネトウヨだのサヨクだの以前に、人間のクズです。皇族をまるで芸能人のように扱う恥知らずな週刊誌もありますが、皆さんは、そんな記事や不遜な書き込みなんかは見ないことをお勧めします。バカがうつるといけませんのでね。