はじまりそうな春を感じる
この年にもなって、無作法で、世間知らずの私だけれど、出来る限りはお彼岸や命日、年末年始お墓参りと母方のご先祖のお参り(墓じまいしているので、本当に手を合わすだけ)をするようにしている
当たり前の事だとお叱りを受けそうですが、無作法で世間知らずから、そのハードルが高い。。。
本来は、近くに実家があるうえに両親も高齢になっているので家族一緒に行ったほうが良いだろう事は承知の上だが、ひとりで行く
さらに言うと、ご住職と話したりやり取りするのがとても苦手で、ご挨拶しても出てこられないときはしきびとお線香だけを購入し(お志?みたいな箱にお金を入れる)本当に手を合わすだけで帰ることもある
が、今日は意を決してご挨拶し、お塔婆を書いて頂き、お参りした
したと言えるほどでは全くないが、ご先祖さまに感謝を述べることは出来たので、良しとする
お花に詳しくないが、河津桜という桜は早くに咲くそうで、柳馬場通御池の御池中学のそばのは長いこと咲いていて雪の日も咲いていた
濃いピンクで遠くからも目をひいた(これはお墓への行き道)
お墓参りを終え、松原通の『まるき製パン所』の長蛇の列を見ながら、雨が降りそうなので足早に東へぐんぐん歩く
烏丸を超え、さらに行くと、これまた大人気『slo』とかいうパン屋さん(多分)を横目にFAUCHONHOTELを過ぎ、蕾の膨らむ桜がびっしりある木屋町を超えると、またまたすごい列が目に飛び込む
『すば』という、立ち食いそば?のお店
松原の橋を渡りつつ、鴨やとんび、カラス、じっとしている大きな鳥(鷺?)を眺めて、宮川町という花街のそばを抜け、東大路通へ続く坂を上る
上り切るひとすじ程前で曲がり、大谷本廟へ向う
ホテルや民泊のような宿、焼き物の窯がたくさんある道(その名も轆轤(ろくろ)町!)
パラパラと雨が降り出すが、あたりは外国人や華やかなレースやリボンをあしらわれたニュー着物スタイルのお嬢さんたちやカップルで溢れかえっている
大谷本廟の手前の信号は一度では渡りきれないのでは?と思うほどの人でいっぱいだったが、無事わたりきり、さらに坂を上りお線香とお水をお供えし、感謝を述べることが出来た
何か、ホッとする
帰りは、ちょっとした楽しみの始まり
『新田ベーカリーという』パン屋さんによるか、と考えるも行列で諦め、それならば高島屋の『仙太郎』で和菓子を買うか、はたまた別の甘いもの買うか?考えながら鴨川沿いや木屋町沿いを進み、行ってみたかったが閉店したコーヒー屋さん(『王田珈琲』という、以前テレビで見たお店)を見つけたり、ぐんぐん歩いて高島屋へ到着
地下へ降りてすぐの『とらや』にお彼岸だけのおはぎがあるのを見つけた!
予約でしか手に入らないと思いこんでいたので、嬉々として購入
撮影をしてよいか聞いて、大はしゃぎで商品を受取り帰路についた
黒餡(黒糖)、つぶあん、きな粉、3つとも買って帰宅してコーヒーと緑茶とを淹れ、堪能した
もちろん3つとも
無作法で、世間知らずの私だけど、お墓やお参りの前には、どんなに行きたかったお店に人が少なくてもお菓子やパンを買わない事を決め事にしている
ただでさえ遅く起きて出かける事を少し後ろめたく思っているので、『ついで』になってしまってはいけない、と。。。
わずか2時間半ほどではあるが、はじまりそうな春をめいっぱい感じたひととき
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