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応援される人は、誰よりも周りの人を応援する

今年に入り、オウンドメディアを立ち上げたこともあり、人前で話す機会が一気に増えた。大人数の前で話しをすることは本当に苦手だけど、目の前にいる誰かのためになる可能性があるなら、と思い極力断らないようにしている。

そんな中で、8月25日にエブリデニムの山脇さんと、伊勢丹新宿メンズ館で対談する機会をいただいた。

エブリデニムの山脇さん、島田さんとはもともと、Waseiの鳥井さんをはじめたくさん共通の知人がいて、いつかお会いしたいなあと思っていたところ、昨年初めてお会いすることができた。

クラウドファンディングで資金を募り、店舗を持たずにキャンピングカーで全国を巡る旅。その旅の途中で今年の1月に今治の本社工場まで、デニムカーで見学に来てくれた。二人ともとても自然体でありながら、繊維産業に対する想いを熱く語ってくれたのを覚えている。

そんな縁もあり、トークイベントにお声がけいただいたけど、当日のテーマは、「ものづくりでEVERY DENIMが学んだこと」。

僕が何を話したのかは重要ではないので、
山脇さんとの対談で印象に残った言葉を紹介したい。

エブリデニムの新作である真ん中デニム「spoke」は、これまでの彼らのジーンズと打って変わって、王道のジーンズである。特筆すべきは、素材をオーガニックコットンに変えて、染色を藍染に切り替えたこと。

この2つは綿製品においてある意味当たり前のように使われている言葉だけど、圧倒的なボリュームで取引するユニクロや無印良品のようなグローバル企業でない限り、素材と染色にこだわるということは当然ながらコストにもろに跳ね返ってくる。

利益率だけを考えて短期的な視点で判断するならば、通常は選ばない選択肢だと思う。

藍染に切り替えたことに対して、「エブリデニムの中でも今回は挑戦ですね」と話したところ、山脇さんは当たり前のように次のように語ってくれた。

「僕らがリスクを負って挑戦したというよりは、染め工場の坂本デニムさんがリスクを負って藍染専用のラインを増やしてくれたんです」

僕は山脇さんがさらっと話してくれた事に感心してしまった。もし自分の立場なら「自分たちではなく・・」と言えたかどうか。別に自分たちが全てやったんです、と言うこともないと思うけど、あまりに自然な言葉として出ている。その証拠に彼らの過去インタビューを読むと、必ずといっていいほど、提携工場の名前を出して、リスペクトした形で紹介している。

山脇さん、島田さんのやることは、自分たちがどうありたいか?の前に、関わる人を大切にするという思想が常にある。EVERY DENIMというブランド名の由来もそう。

ブランド名には、「産地のみんなで力を合わせよう」という想いが込められ、年齢・性別・国籍・貧富の差に関係なく、誰もが履ける「地球着」としてのジーンズブランドを目指しています。

今回の新作「Spoke」だってそう。もっと、自分たちの核となるような、真ん中となるような商品を作りたいというのが企画の始まりだけど、主役ではなく、支える存在でありたいと以下のインタビューでも語っている。

「Spoke」とは、観覧車や自転車が回っている真ん中にある部品。僕らは、工場で作る人と商品を使う人の間にいて、それらの関係性を円滑に回していくような、真ん中で支える存在でありたい。そんな想いを込めています。

こういう何気ない気遣いを見ると、彼らが色んな人から応援される理由がよくわかるし、ニコニコする表情とともに垣間見れる男気に、次々に彼らのまわりに人が集まってくるのだと思う。伊勢丹の展示会でも、47都道府県の旅で関わった生産者さんを当たり前のように紹介していて、とても朗らかな気持ちになった。

EVERY DENIMが選んだタオル

今回、EVERY DENIMのもうひとつのチャレンジでもある宿泊施設「DENIM HOSTEL float」についても紹介したい。ありがたいことに今月(いよいよ今週末!)オープンする宿泊施設で使用するタオルを、IKEUCHI ORGANICにしたいと連絡いただいた。

IKEUCHI ORGANICにとっても1万円以下で宿泊する施設で初めて採用された例となる。通常IKEUCHI ORGANICのタオルを導入する宿泊施設は3万円以上の高級施設の場合がほとんど。これがどれだけ異例な事なのかを説明したい。

宿泊施設の場合、通常は宿泊施設がタオルを買い取るのではなく、リネン屋さんにお願いしてレンタルタオルとして供給をしてもらう。洗濯はリネン屋さんにお願いするだけなので、洗濯の手間を省けるし、宿泊施設をオープンする場合は初期投資が莫大にかかるのでアメニティにそこまでお金をかけられないので、レンタルにすることで経費として抑えられるメリットもある。

一方で、リネン屋さんが取り扱いをしているタオルから選ばなければならないので、モノにこだわりを持っている人からすると、物足りないと感じるのも事実。

特にゲストハウスのような小規模施設のオーナーさんに聞くと、本当は良いタオルを入れたいけど、選択肢がない、洗濯をしてくれる会社がないと直接言われる事がある。

上記のように、導入のコストと洗濯の手間がかかるので、僕らとしても無責任にホテルのタオル変えた方が良いですよとは言いづらい現状がある。

だけど、エブリデニムは通常の選択肢から探そうとせず、自分たちが47都道府県の旅で関わった人の商品をできるだけ使いたいという理由で、連絡をくれた。どうしたらIKEUCHI ORGANICのタオルを入れられるかと。

選択肢としては一つだけある。自ら買取をして、洗濯をレンタル専業のリネン屋さんではなく、タオルの洗濯を定期的にしてくれるクリーニング屋さんを探す事。都心ならまだ見つかるけど、い地方においてはここがネックとなり、断念されるケースが多い。

僕個人としては、岡山の児島で、洗濯代行をしてくれる会社は立地的に難しいかもしれないと思ったけれど、島田さんが見事に探し出してくれた。そしてIKEUCHI ORGANICの定番でもあるオーガニック120を、DENIM HOSTEL floatのオープンとともに体験することができる。

僕らとしても、これほど嬉しいことはない。今回のクラウドファンディングでは、リターンの商品の一つとして、オーガニック120のタオルセットを特典として入れている。そしてDENIM HOSTEL flostの刺繍入り。当初は10セットだけだったけど、あっという間に完売になったので、追加をした。世界で50セットしかない、DENIM HOSTEL flost ×IKEUCHI ORGANICのタオル。オーガニック120のタオルもデニムと同じように経年変化を楽しむタオルだ。そんな共通点があるから、迷わずこのタオルをリターンにした。

クラウドファンディング終了まであと2日。残り20%ちょっとだけど、きっと100%達成できると信じている。(ALL or Nothingを選んだのもすごい・・・)

EVERY DENIMのプロジェクトがここまで応援されるのは、山脇さん、島田さんが誰よりも関わる人を応援するからだと思っているし、1つのタオルを入れるのにも、彼らの挑戦があったので、きちんとお伝えしたくてこのnoteを書きました。

余談ですが、最所あさみさんのnoteもぜひ読んでほしい。『お客さまの意見や要望をどの程度取り入れていますか?』という質問の回答は、IKEUCHI ORGANIC代表の池内計司と全く同じだったので、こんな所にも彼らにシンパシーを感じるんだろうなと思った。あと2日、必ず達成しよう!!


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2073年までに赤ちゃんが食べられるタオルを創ることを目指す会社、IKEUCHI ORGANICの広報/マーケティングディレクター。タオルソムリエ。大学卒業後、映画製作会社→CCC→Amazon→縁もゆかりもなかった愛媛県今治市のIKEUCHI ORGANICへ入社。
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