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理想に近づくために、決断してからやり方を考える

昨日はsio鳥羽さんの新店「o/shio」のレセプションパーティに参加をしました。

18時開始で30分前には着いたのに、時間間違えたかな?と思うくらい店内はすでに満員で、鳥羽さんやsioさんスタッフを慕う人で熱気に溢れていました。一つのレストランがオープンするのに、何百人と人が集まるのは凄すぎで。誰もが鳥羽さんの成功を心から願い、応援しているのがわかります。

鳥羽さんとは昨年7月にオープンしたsio代々木上原の時からのおつきあいで、IKEUCHI ORGANICにとって、とてもとても大切なパートナーでもありお客様でもあり、同年代の友人でもあります。

レストランでIKEUCHI ORGANICのおしぼりを入れるには、以下のハードルがあります。

⑴タオルを買取するので、初期コストがかかります            ⑵レンタルではないので自分たちでメンテナンス(洗濯乾燥)をする必要があり洗濯機が置けるスペースが必要です                ⑶ゆえに、手間とコストをかけてでも導入したい意志の強さが問われます(つまりタオルに愛がないと無理!)

今回のo/sioは約60席、sio代々木上原の2倍以上の大きさです。しかも商業施設に入っているので、洗濯機を置く事はできません。普通に考えたら、この規模で商業施設に入っているレストランで、IKEUCHI ORGANICのおしぼりを入れる事は不可能に近いと諦めてしまうもの。

僕自身も、ご一緒する事でsioさんに負荷をかけてしまうのもおかしな話だし、客単価もsioさんの半分以下と聞いて、そこまでおしぼりにお金をかけるのは健全でないだろうと感じ導入は勧めませんでした。

ところがオープンの1ヶ月ほど前でしょうか。鳥羽さんから連絡が来て、「色々考えたけど、僕らの店でIKEUCHI ORGANICのおしぼりを入れないなんて事はありえないから、一緒にやりたいです」と言ってもらえて。

冷静に考えると、おしぼりを導入するのにハードルがあるのですが、鳥羽さんは次の言葉を言ってくれたんです。

やりましょう。方法は考えるとして、先にIKEUCHIさんのおしぼりを使うことは決めました。

つまり、やり方を考えて決断するのではなく、決断してからやり方を考えましょうと。普通なら懸念点を洗い出して、解決する目処がたってから導入を決断すると思いますが、順序が逆なんです。

決断してから、やり方を考える。まずゴールを決めて、そこからどうしたら実現可能かを検証する手法は、ある意味正しいと思いました。

なぜなら、実現可能性を先に考えると、想像できる範囲でのゴールが決まってしまうので、結果的に理想の姿から遠くなってしまいます。それとは逆に、自分の内なる声を聞き、ゴールを設定した後に、実現可能性を考える方法を選択する事で、到達するゴールが大きくなるし、既存の枠とかけ離れて考えるので、理想に近づく事ができると感じました。

幸い、今回の課題については、洗濯代行をお願いできるパートナーも木村石鹸さん経由でご紹介いただく事で解決する事ができました。といっても洗濯代行のコスト、僕が想像した以上にかかっていて、マジでビビりました…。

もし僕が経営者なら、おしぼりを入れるのに、損益分岐点がグンと高くなる決断はできたかどうか・・・。その意味では今回は物理的なハードルと、経営的なハードルを乗り越えて決断してくれた鳥羽さんはじめ、sioの皆さんには感謝してもしきれません。

o/sioでは夜の時間帯で、IKEUCHI ORGANICのタオルハンカチを体験する事ができます。ナポリタンや唐揚げ(激ウマでした)など、手軽に楽しめる洋食と共に、一人でも多くの方におしぼりを体験して欲しいと思います。

最後になりましたが、o/sioのオープン、おめでとうございます!!丸の内でご飯を食べる時はまず、o/sioを!

鳥羽シェフのことをもっと知りたい方はこの記事もぜひご覧ください。

※カバー写真は弊社社長が、遅れて参加してようやく鳥羽さんと会えた時に交わした硬い握手です。

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