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学生時代は、何を学ぶかよりも誰と出会うか?

昨日は、成人の日ということで、20年前を思い返していたら、学生時代の話を書きたくなったので少しだけ。

僕の学生時代は、大学に入学したことで満足してしまい、単位も落としまくって、ゼミも途中で辞めてしまうような、本当にダメな学生だった。

こんな状態で就職活動をするんだから、上手くいくわけがなくて、面接を受けてもこれでもかというくらい落ちまくった。周りの友人が次々と大手企業から内定をもらう中、行きたい会社に落ちてしまったという理由で、早々と就職活動を辞めてしまい、留年することを選んだ。

行きたい会社はあったのだが、本当は全く内定をもらえず、失敗したと思われるのが怖かったんだと思う。

今はどうかわからないが、新卒の面接で必ず聞かれた質問がある。

あなたが学生時代に一番打ち込んだことは?

僕はこの質問が本当に嫌いで仕方なかった。だって、胸を張って打ち込んだものなど何もなかったのだから。

留年することを早々と決めたが、ふつうに留年するだけでは、翌年も同じ結果になるのが目に見えているから、あまり人が経験していない事をやって、次の年の就職活動で結果を出そうと考えた。

僕が選んだのは、PCの周辺機器を扱う外資系企業のインターンシップ。当時はインターンを募集している会社はほとんどなくて、仮に名のある会社で募集をしていても、僕のような学生ではまず選考で落とされてしまう。

そんな中、自分が一番抵抗があった営業という職種で、苦手な体育会系の風土がある会社に何を思ったか応募をしてしまった。4年分遊んだツケを取り返してやろうと思ったのだと思う。

インターン受け入れ先のマネージャーは見た目からして全く受け付けないタイプだった。とにかくギラギラしていて、ストレートな物言いで、彼と月1回する面談ではコテンパにやられた。お前のやってることが、わからない。もっと声を大にして発言しろと。

だけど、彼のもとでそれなりに鍛えられたおかげで、翌年の就職活動では、行きたかった会社には3次面接で落とされてしまったけど、何とか希望した映画製作会社に入ることができた。あとで聞いたら、倍率は400倍ほどあったようだ。

それから数年後、僕はエンタメ企業に転職をして、福岡に転勤になった。福岡では、仕事はハードだったけど、尊敬できる先輩に出会え、福岡という街に魅了されていて、何不自由ない生活を送っていた。ただ東京に戻るたびに、東京のスピード感、センスに取り残されていく感じはしていた。

そうこうしている内に、僕はどうしても翌年に東京に戻りたくなってしまった。一つには、付き合っていた女性が東京に戻ることがほぼ確定していたこと。もう一つは、当時WEB進化論という本を読んで、「あちら側」、つまりインターネットの世界にどうしても踏み入れたくなったからだ。今、WEBの世界に行かないと一生後悔する。そう思ったら、いてもたってもいられなくなった。

だけど、ふつうに生活していては、東京に異動する可能性がゼロに近いのはわかっていた。そうなれば彼女とも別れてしまうし、WEBの業界には地方にいては一生経験できないのは目に見えていた。さて、どうしよう。

そんな時に、インターンで受け入れ先として指導してくれた鬼軍曹が、手を差し伸べてくれた。実はその1年前に、同じ会社のインターネット系のグループ会社に入社していたのだ。人生は、どこでどうつながるかわからない。

東京に戻った時、彼にどうしてもインターネット事業で働きたいと訴えた。まだマネージャーで数ヶ月たったくらいだから社内でも、大して権限はなかったはずだ。

だけど、そこから受け入れ先の役員の方に話をつけてくれ、面接をする機会を与えてもらった。当時は店舗事業とインターネット事業は全くの別会社で、人材交流はなかったのに、あとは君次第だよ、とチャンスを与えてくれた。その時の面接の緊張感は、今でも思い出すことができる。

運良く事業部長や、受け入れ先の社長の目に留まり、会社としてグループ会社への転籍が初めて認められた。人生のターニングポイントは、どこ?と言われれば、間違いなくこの時だった。

もし、学生時代にインターンをしていなかったら?もし、受け入れ先のマネージャーに出会えてなかったら?
あと数年は九州にいただろうし、もしかしたら九州のどこかで今も働いていたのかもしれない。ちなみに、入社当時福岡で付き合っていた彼女とは、今の妻のことだ。同じタイミングで東京に戻ってなかったら間違いなく別れていたし、全く違う人生を歩んでいたはずだ。

何が言いたいかと言うと、学生時代勉強するに越したことはないけど、誰と出会うか?で人生が決まってしまうのだから、できるだけこれまでの自分とは違う環境に飛び込み、会ったこともないような人と出会える場所を選んだ方が後々になって思いもよらぬ偶然を生み出してくれる可能性が高くなるということ。

そういう意味では、IKEUCHI ORGANICの考えに共感し、関わってくれる人はめちゃくちゃ面白い人が多いから、仮に学生時代に、IKEUCHI ORGANICでインターンをしたら、ちょっと面白い事になるかもしれないと思った。すぐに役立つようなスキルや能力は身につかないと思うけど、普通に生活していては、なかなか出会えない人たちに会える。

それは元々の代表池内や阿部の人脈もあるけど、ビジョンや会社のモノづくりに惹かれて色んな人が、引き寄せられるように来てくれるのだと思う。良いプロダクトを作ると、良い人が引き寄せられるように集まってくる。この会社に関わったら儲かるから、とかではなく、純粋に応援していきたいと思う人と出会う機会が多い。

そんなことを考えていたら、灯台もと暮らしの鳥井さんが以前こんな事を書いてくれたのを思い出した。

思想や共感の集め方を学びたい若者は、イケウチオーガニックでインターンしてみてはどうでしょう?

http://inkyodanshi21.com/blog/12766/

思想や共感の集め方のノウハウがあるかは僕にはわからないけど、知名度の高い会社や、ITベンチャーでインターン、就職することが当たり前なのか?そんな事を疑問に思っている方がいるとしたら、もしかしたら向いているのかもしれない。

IKEUCHI ORGANICでは「個」に向き合い、接客では、お客様に喜んでもらうために何をしたらいいか?を徹底的に考えます。もし興味があれば、昨年インターンをしてくれた清水さんのレポートもあるのでぜひお読みください。

https://www.ikeuchi.org/officialblog/2018/10/15/intern/

今年はできるだけ多くの学生さんにも会いたいと思う。

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