ALL HOLDER VALUEって何だろう?
先月、オーガニックコットンを生産するREMEI社のco CEOであるサイモン氏が来日されて彼とお話をする機会があった
詳細のイベント、インタビュー内容はこちらの記事をご覧いただきたい。特に会社を立ち上げるきっかけとなった、インドの農家さんとのやりとりは胸が熱くなる。
環境課題に対して真摯に向き合っているREMEI社のALL HOLDER VALUEという考え方は単なるビジョン発信ではないのがよくわかる。
今回は、記事には出てこなかったが、サイモン氏と2日間過ごす中で印象的な出来事があったので紹介したい。
IKEUCHI ORGANICのはREMEI社のインドとタンザニア産コットンを使用しているが、近年はタンザニア産が多くを占めるようになっている。
インドでのコットンは遺伝子組み換えの種子が広がっていて、純粋なオーガニックコットン自体を収穫するのが難しくなっているのが主な理由だ。
僕は成長が見込めないインドよりも、収穫量が伸びているタンザニアに生産をシフトさせた方が効率良く企業としても成長できるのでは?と質問してみた。
サイモン氏は、いい質問だね。たしかにあなたの言う通りかもしれない。でもね、とまっすぐ見つめながら、答え始めた。
僕らの事業のそもそもの目的は自分たちのビジネスだけを成功させれば良いわけではなく、
インドの遺伝子組み換えの課題も解決して、インドの生産者さんの生活を改善することが使命なんだ。
ここで自分たちが諦めたら、インドでオーガニックコットンの流通はさらに減るし、誰がこの問題に向き合うのか?だから自分たちが継続してサポートすることの方が大事なんだと。
もはや一点の曇りもない、完璧な企業のように見えるけどどうしてそこまで理想を追求できるの?
と聞くと、サイモン氏がそっと一言。
HARD THINGSだよ、本当に!
と答えてくれて。REMEI社は僕から見れば完璧な会社に見えるけど、苦労や困難は外に出してないだけで、茨の道を歩んでいる。
理想を掲げれば掲げるほど、現実とのGAPにも悩まされるが、悩んだときは何のために自分たちは事業をしているのか?を改めて考えることで困難を悲観的に捉えるか、理想を実現するためのステップと捉えるかで、会社としてのあり方も変わってくるなぁと感じている。
今のIKEUCHI ORGANICの思想があるのは、間違いなくREMEI社のおかげだから、もっとたくさんの人に知ってもらえたらと思う。
まずはIKEUCHI ORGANICのタオルで、ぜひREMEI社の思想を体感して欲しい。
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