2024春公演へ

こんにちは、大澤凱です。

今からちょうど一年前、僕は大学受験を終え、高校卒業から大学入学までの空白の一ヶ月、あることを企んでいた。以下、その手順。


用意する物

・弁当箱くらいのプラスチックケース
・食塩水(飽和)
・炭素電極板 二枚
・手回し発電機
・透明なビニール袋
・ブラックライト

①プラスチックケースに食塩水を入れる。濃度は高ければ高いほど良い。

②炭素電極を2枚、①のケースに離して入れる

③手回し発電機の導線を電極板につなぐ。

④プラスチックケースにビニール袋を被せる。隙間が無いようにすると良い。

⑤暗い場所で手回し発電機を回す。電極板から泡が出てくるが、泡が止まるまで続ける。

⑥泡が止まったらビニール袋をゆっくりと外す。その後、すぐに口を閉じる。

⑦ビニール袋を好きな場所に持って行き、ブラックライトを当てる。

⑧爆発する。




多分、高校化学の僕の知識が正しければNaCl水の電気分解でH2とCl2が生じて、紫外線を照射することでラジカル連鎖反応が起きて爆発するはずだった。



結局、実行に移すことは無かった。



警察に捕まるのを恐れたのではなく、炭素板や手回し発電機の値段が想像より高くて面倒くさくなったからだった。



また爆発の威力は、反応熱とか反応速度とか色々加味して計算するんだと思うが、それもよく分からなかったので挫折した。



広島に落とされた原子力爆弾、通称リトルボーイは、TNT、すなわちトリニトロトルエン1万5000トンの威力だったらしいので、その情報とトリニトロトルエンの燃焼熱などから上記の水素・塩素爆弾の威力のイメージを膨らませようとしたが、そもそも比較する爆弾の威力の馬鹿が大きすぎたのと数字から感覚的な威力を見積もるのが難しかったために諦めてしまった。


爆発の威力を導くなんて物騒な理論、誰か作っているんだろうか。



採石場でのダイナマイトは最小限の量で済むように綿密な計算を事前にするんだろうか。
これくらいの爆薬でこれくらいの深さまでえぐれるとか。




まあ理論があったとしても僕が動き出すことは無かったと思う。



しかし、今は違う。
僕は1年かかってようやく重い腰を上げ、爆破の準備を進めている。
それは大きくなくとも東工大に風穴を開けてくれると信じている。


東京工業大学演劇研究部 2024 春公演

起爆




公演時間:約20分

日時:4月28日(日) 11:00〜/14:00~/16:00〜    
   4月29日(月) 11:00〜/14:00〜

場所:東京工業大学大岡山キャンパスWL1-201(旧W521)講義室特設舞台

予約不要・観劇無料

お楽しみに!!

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