詩 2018

かちまけの2018
うそつきな2018
だまってて2018
信じられたら楽だろうな2018
まだ明けないぼくの2018

今日からあたらしい西暦、
じゃなくてわたくし暦
8102なぼくのじんせい
8102回生まれ変わってあげたよ

急ぎすぎてひとのなかはもう
くらくら
かぞえることから解放されたくて
今日もふらふら

だから自分の自分は気づけない
叫んでる気がする
叫んでる気がする
叫んでる気がする
たまに叫ばないと流されるから
たまに頭下げないと怒られるから
たまにきりがないとおもえるから

深度3000メートルまで潜らないと
死んでしまうから
底ついた手を握る誰かがいるから
握り返してあげる

君の手はきっとあったかい。

#詩