ある部屋で

神さま、ぼくのはなしを読んでいるだろうか
あなたは立ち上がって紐をはさみ
窓辺からこっちをみまもる

どうなっても最後までよんでくれる
そんな

笑みを浮かべたような気がした

ぼくが最後まで書きあげたらきっと
あの部屋にあがれるだろう

そして誰かの詩を読む
生きたあかし、うた

となりでかみさまは支度をしている
今度はぼくがかみさまを見守るばん

真っ白いノートをもって彼は
何を書くだろう?

それをぼくは
ゆっくり、何度も繰り返し
最後までよむだろう

#詩