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人柄採用だから介護初挑戦でも活躍できる!未経験スタートを支えるフォロー体制とは。

<プロフィール>
■氏名
志方 香澄
■役職
musubi Group 介護事業本部 在宅事業部
訪問介護事業所musubi鴻池 常勤ヘルパー(訪問介護スタッフ)
■経歴
2022年5月6日入社 
前職はトラック運転手

‐前職ではトラックを運転されていたんですね。

高校を卒業してから兵庫県で6年間、配送トラックの運転手をしていました。その後、酪農か介護の仕事どちらを選ぶか迷って、北海道での酪農の仕事を選びました。1年ほどで兵庫へ戻ってきて何もすることがなかったときに、妹が「大阪に出たいけれど、独り暮らしは不安だからお姉ちゃん付いてきて」と言うので大阪に来たんです。大阪で仕事を探すにしてもトラックの運転免許しかなかったので、長距離のトラック運転手になりました。

‐酪農と介護で迷っていたポイントは何ですか?

直接自分の手で人を支える介護か、裏方として食で人を支える酪農かという2択でした。そこでまず酪農へ選んだのは、それまで男勝りな現場で働いていたので、そこからいきなり介護の仕事へいくと乱暴な印象を与えてしまうかもしれないと思ったからです。
でも、大阪で長距離トラックを運転しているうちに、モノを運んでいるだけという感覚になってしまって。実際に自分の手で人のサポートをしたい気持ちが強くなりました。
兵庫にいたときから祖母と暮らしていたので、北海道から帰ってきたときに「このまま祖母と暮らすなら必要かな」と考え、初任者研修の資格を取得しました。祖母に何かあったときにすぐ力になれるように取得を目指したので、高齢者介護の仕事しか頭になかったです。

‐訪問介護に対してハードルの高さは感じませんでしたか?

実は、高齢者施設だと思って面接に来たんです(笑)面接場所も間違えて、住宅型有料老人ホームmusubiの方に行ってしまって、こちらへ案内されました。「高齢者の方々いらっしゃらないな」と不思議に思いながら事業所へ入りました。それからエリアマネージャーの永井さんと面接して、そこで初めて訪問介護ということを知りました。どうしようかなと思ったんですが、やってみようと決めました、不安はあったんですけどね。

‐その不安をどのように乗り越えていますか?

先輩方の手厚いフォロー体制のおかげで不安なく業務ができています。訪問先で疑問点などが出てきたとき、誰かに電話すれば絶対に的確な返事をくれます。一緒に訪問に入っていなくても頼れる先輩方がバックについてくれている感じです。それに、今は掃除や料理といった生活援助がメインなので大きな不安はありません。
また、道順や家も覚える必要があるので、Googleマップに利用者様の家を登録しておいて、ナビを使いながら行っていました。最初はそれが大変でしたが、時間があるときに管理者の金さんが「自転車でまわってみる?」と言ってくれたので、ひとりで付近をまわったおかげでより覚えられたと思います。

訪問介護事業所musubi鴻池のスタッフ
(写真左から金、舟井、相川、佐伯、安岡)

‐フォローが手厚いとのことですが、入社後の研修についてはいかがですか?

入社後はまず、先輩の訪問先に同行して一緒に回るところから始めました。「○○の場所で待ち合わせして一緒に行こう」と社内チャットで連絡を取って合流して、私が後ろをついていくような感じですね。私は原付移動ですが先輩は自転車なので、先輩の後を自転車スピードの原付で付いていっていました。同行といっても、「これから訪問に入るようになります。よろしくお願いします」と挨拶をするくらいで、最初はほとんど見学でした。利用者様からは「若い子きたね、めずらしいね」「アルバイトの子?」と言われました(笑)
入社してすぐにどんどん訪問に入るわけではないので、最初は事業所にいる時間が長かったです。事業所にある本を読んだり、先輩から教えていただいた介護動画やYOUTUBEの介護動画を見たりしていました。

‐調理実習もされたとお聞きしました。

私は全然料理をしたことがなかったので、事業所で調理実習もさせてもらいました。訪問先での調理はそこにある食材で作る必要があるのですが、私は食材を見て何を作ればいいのかパッと出てこないので、先輩が「調理実習しよう」と声をかけてくれました。かぼちゃが好きな利用者様のためにかぼちゃの煮つけを教わったり、「めんつゆがあれば何にでも使えるから」と肉じゃがなどを教えていただきました。
前回訪問に入ったスタッフが作ったものと被らないように、報告書を見て前回のスタッフが作ったものを確認しています。「あ、焼きそば取られた…」ということもあります(笑)食べた後は「ごちそうさま」と言ってくれたりするのも嬉しいです。調理未経験だったところから、今では自宅でも肉じゃがをつくるまでになりました。

‐ひとり立ちまでの期間はどれくらいですか?

ひとり立ちの時期を明確には覚えていませんが、入社1ヶ月後くらいだと思います。入社してからの1ヶ月間は同じ利用者様宅に繰り返し訪問して、少しずつひとりで行くようになりました。見学するだけだったところから、「オムツ交換やってみる?」というように徐々に担当することを増やしていって、最後はひとりでやっているところを近くで先輩に見ていてもらうような流れでした。「この利用者様はもうひとりで訪問入れるね」と合格をもらったら、ひとり立ちです。今はほとんどの訪問先へひとりで行っています。
私は1回やってみようという考え方なので、困ったことがあったら電話しようと思って早めにひとりでの訪問に挑戦しました。でも、研修の期間は決められているわけではないので、そのスタッフに合わせてひとり立ちまでの期間は調整してくれます。
今は調理や掃除がメインですが、オムツ交換などの身体介助も少しあります。私が担当している利用者様は、ご自身で動ける方が多いので立ったままオムツ交換ができたり、トイレへ誘導したりすることもあります。やはり最初は介護度が低い方や穏やかな方から担当させていただいていると思います。

‐ひとり立ち後も研修はありますか?

研修というよりも、「何か困ってることない?」と先輩がよく声をかけてくれて、「オムツ交換がちょっと微妙なんです」と言うと練習に付き合ってくれたりします。こちらから先輩の様子を伺って声をかけなくても、先輩方から色々声をかけてくれるのがありがたいですね。オムツは事業所にも置いてあるので、先輩方が利用者様の役をして3階のスペースを使って一緒にやってくれました。ひとりから教わっていると周りの方々も入ってきてくれて、それぞれのやり方を教えてくれるので、「そんなやり方もあったんだ!」と発見があって盛り上がります。先輩が片麻痺の設定で利用者役をして、エリアマネージャーの永井さんにチェックしていただいたこともあります。
座学の研修としては、介護保険や認知症についての講習を受講しています。住宅型有料老人ホームmusubiのところにある、旧カフェで不定期開催されるので、講習が受けられるように金さんが調整してくれています。

‐初任者研修を取得してからの入社でしたが、実際に現場へ入ってみていかがでしたか?

体が自由に動く人が動かない設定で利用者様役をしてロールプレイをするのと、本当に体の一部が動かない利用者様へのサポートをするのとではやはり違いました。初任者研修で習ったのは介護技術の基本なので、実際の現場では「全然オムツが抜けない!」ということもありました。特に、訪問介護は時間内にサービスを終わらせないといけないというところが難しかったです。
私は今のところ利用者様の代わりに食品を買いに行くことは少ないですが、リハビリパンツを買いに行ったりすることはあります。食品の買い物代行の場合は、豚肉を買うというだけでも種類がたくさんあるので、ハッとしました。新鮮なトマトを依頼されたときは見分け方が分からなくて、「トマトはヘタが張っていると新鮮」ということを利用者様に教えていただいたりして、話のタネになりましたね。

‐直接自分の手で人を支えたいと話されていましたが、実際に働かれてみてどうですか?

帰るときに「今日もありがとうね」と声をかけていただくことも多くて、「こちらこそ」といつも思っています。支えてもらってばかりで申し訳ないと考える利用者様が多いのですが、「ごめんねより、ありがとうを増やしていきたいね」と先輩と話しています。利用者様の性格もあって難しい部分ではあるんですが、継続的な目標として考えています。
また、生駒山に登ったことがある山好きの利用者様がいらっしゃったので、この前私も登ってみたんです。山登りの経験も無いのに、スポーツェアっぽい服を着てゼエゼエ言いながらひとりで登りました。その写真をお見せするとすごく喜んでくれて、「行ってよかった、同じ趣味を共有できてよかった」と思いました。その利用者様からは「じゃあ次この山行ってみて!」と金剛山をおすすめされています。

‐訪問先によって環境は大きく異なりますが、志方さんはどのように感じていますか?

これまでもトラックでお宅をまわっていたので、性に合っていると思います。訪問介護と知らずに飛び込みましたが、色々な方の家があって、そこを移動して訪問するというのが楽しいです。それに、利用者様と1対1でしっかり1時間向き合えるというのは良いなと思っています。例えば、飾ってあるものを見て「あの写真はお孫さんですか?」とお話ししたり。長年そこで生活をされているからこそ置いてあるものも全然違うので、それも面白いなと感じています。
難しいと感じるのは、利用者様のご自宅は施設のように介護用品などの物が揃っているわけではないので、あるものでなんとかするというところですね。先輩方はペットボトルに穴をあけたものを陰洗ボトルとして使ったり、やかんが壊れているとき、電子レンジでホットタオルをつくって利用者様の体を拭いたりしています。その場の応用力はとても勉強になります。

‐どんなことを心がけていますか?

訪問時間は1時間くらいが多いですが、ただサポートをするのではなく、お話しをすることも大切だと考えています。野球観戦、編み物、時代劇など趣味を持たれている利用者様が多いので、それを会話の糸口としてお話をしています。全てを話題にしないといけないわけではないので、「このチャンバラを見てからご飯食べるわ」という利用者様には、時代劇が終わりそうなタイミングを見て調理をすることもあります。
また、初めて訪問させていただく際は、自分は見知らぬ不審者だという意識を忘れないようにしています。利用者様のお話はもちろんお聞きしますが、できるだけ私のことも知っていただけるようにしています。ただ、どれだけ親しくなっても敬語は忘れないようにしています。お宅にお邪魔しているからこそ礼儀は大切にしたいと思います。

訪問介護事業所musubi鴻池の入口

‐今後頑張りたいことを教えてください。

障害のある方への訪問介護にも入っているので、ガイドベルパーの資格取得を考えています。利用者様との関わりの中で、必要になりそうなことが少しずつ見えてきて、どんな資格があるのかも分かってきたんです。まだ経験が浅いので取れる資格は限られているのですが、取れるものは取っていきたいなと思っています。
いま担当しているのは30代後半の利用者様で、7月頃から入浴介助や買い物代行をさせていただいます。外出といっても近くのスーパーへのお買い物くらいしか行けていないそうで、「一緒にフードフェスに行ってみたい」とお声がけいただいてます。

‐ガイドヘルパーとはどのような資格ですか?

障がいをお持ちで外出が困難な方の移動をサポートする資格です。通院やスーパーへのお買い物だけでなく、外食やショッピングにも付き添って、外出を楽しんでもらうのが目的です。
ガイドヘルパーの資格にも3種類あって、視覚障害者・全身性障害者・知的障害者それぞれの方へのサポートをするために分かれています。まずは車椅子での移動を安全に介助できるよう、全身性の障害を持つ方のサポートができる資格を取得したいと考えています。研修を3日間受けると取得できるので、土曜日に3週続けて受ける予定です。

‐訪問介護事業所musubi鴻池の雰囲気について教えてください。

働きやすいところだと最初からずっと感じています。「さっきの〇〇さんの訪問どうだった?」と声をかけていただけるので、何か引っかかるところがあってもすぐに話ができます。
働き方としては直行は多いですが、直帰はたまにするくらいです。訪問後は一旦事業所に帰ってきて、スマホで記録を入力しています。それが最速で情報が共有できるので。残業も全然なく、こんな明るい時間に帰っていいの?と思っています。
また、先輩方は果てしないところまで気配りをしている印象です。利用者様が足を滑らせる危険性がないか、横になっておられる方の目線の先にテレビがあるかどうかなど、利用者様最優先で考えています。シンクに水滴が付いていないように、ふとんもシワが無いようにといった気配りや、来たときと同じ状態もしくはそれ以上で帰るという意識を強く持っておられるので、とても勉強になります。

‐訪問看護ステーションmusubiも同じ建物にありますが、看護師の方々とはどのようにやりとりされていますか?

私はまず先輩に相談して、先輩から看護師の皆さんへ話してくれるので、直接のやりとりは少ないですが、利尿剤の量などのケアの話は、看護師の方に社内チャットで写真を送って相談することはあります。すぐに返答をいただけるのはすごく心強いです。利用者様に何かあったときは、優先して緊急で入っていただけるので安心です。

未経験から介護に挑戦したいと思っている方にメッセージをお願いします。

介護はそこまで身構えなくて良いと思います。オムツを綺麗に付けられるようになったり、やればやるほどスピードも早くなります。後から技術はついてきますし、実際に仕事をする中で前よりもできるようになっているのを実感します。
訪問介護事業所musubi鴻池は、つまづいた時点ですぐに相談できて、モヤモヤしたまま終わらないという職場です。ぜひ飛び込んできてほしいと思います。

‐面接担当者の永井さんにもお話を伺いました!

(エリアマネージャー:永井)

‐未経験採用を始めた背景を教えてください。

1番の理由は、利用者様のご自宅にお邪魔する仕事では介護技術の高さよりも人柄が重要だと考えているからです。他業種での仕事で培ってこられた気配りを活かして活躍される方も多いので、介護経験者だけに絞らず採用を始めました。
私たちのサービスを求めている方はたくさんいらっしゃるので、「介護をやってみたい」と思ってくれる方が応募しやすい形にしたいという思いもあり、未経験採用を始めました。

‐どのような採用基準を設けていますか?

利用者様に丁寧に接する人柄があるかどうかです。そこに介護の経験があったりするとさらに良いですが、介護経験が豊富でも慣れが出てしまって敬意や配慮が欠けている場合、採用は見送っています。あだ名で呼んだり、雑に話しかけたりというのが見られると、私たちの事業所とは合わないと思います。
面接は世間話を普通に喋っているような感じで、何気ない質問が多いと思います。苦労話を聞くことも多いですが、それをどう捉えているのかというところに注目しています。介護業界に興味を持ったきっかけについては、どんなことでも正直にお話しいただきたいと思っています。私も介護の仕事を始めたのは、休みが多そうだからというのが1番の理由でした(笑)入職後のギャップを防ぎたいという思いもあるので、そのあたりも採用基準になっています。

‐そのような採用基準を設ける理由は何ですか?

スタッフの印象や人柄によって、利用者様との関係性が大きく変わってくるからです。台所の使い方にしても、その家によって置き場所や食器の乾かし方などルールがあります。それを間違えた時に、利用者様からの印象が悪いと「もう来なくていい」と言われることもあるんです。誰だって知らない人や印象の悪い人が家にくるって嫌ですよね。
でも、信頼関係ができていれば、失敗してしまっても「1回くらい仕方ないよ、大丈夫」と言っていただけたり、かなり結果が変わってきます。どんなに経験豊富でも小さなミスは絶対起きることなので、やはり経験よりも人柄が重要になってきます。

‐面接での志方さんの印象はいかがでしたか?

面接日の調整がうまくいかず何度も再調整しましたが、それでもちゃんと返事をくれて、面接にも来てくれたのが好印象でしたね。今までの労働環境がヘビーだったようで、ここなら働き方はかなり良い方向に変わるし、面接でお話しする中でも優しさを感じたので、入社してくれたら良いなと思っていました。
私と金さんで面接を対応して、その場で採用を決めて合格をお伝えしました。ぜひ一緒に働きたいと思っていたので内定を承諾してくれた時は嬉しかったです。

‐入社されてから志方さんの印象は変わりましたか?

面接のときより印象は良くなってますね!少しクールな方かと思ったのですが、実は明るくいつでも笑顔の方でいつも元気をもらっています。また勉強熱心で吸収も早いので、今では身体介護の多い方への訪問にも入っていますし、訪問数の伸び率がすごく良いです。
あとは、自分が知らないことは素直に利用者様にも聞いて教わるような姿勢も良いですね。経験を教える側になっても、自分のやり方を変えるような場面は何回でもあるので、謙虚に人の意見を聞くというのは大事だと思います。
この仕事では、利用者様の話や悩みを聞くだけでも喜んでもらえたり、自分が定期的に訪問することを生活の楽しみにしてくださる方もいます。志方さんにも「あの子が来てくれる日が楽しみ」という利用者様もいらっしゃるようです。そのような話を聞くと、頑張った結果がすぐについてきたり、評価してもらえる仕事だなと改めて思います。

‐どのようにして教育体制が整った事業所になったのでしょうか?

去年から始まったケアマイスター試験の影響も大きいかもしれません。相川さんと舟井さんは難易度の高いプラチナとゴールドを取得しましたが、ケアマイスターの試験を通して自分自身のスキルを確認できる機会になったと思います。外部評価を受けるまでは自信がなかった部分もあったかもしれないのですが、高評価を受けたことで自信につながって育成にもいい影響があったように感じます。志方さんのOJTを始める前に打ち合わせをしたとき、「私で大丈夫ですかね?」と不安を話されていたのですが、僕は何の心配をすることなく「大丈夫ですよ!」と声をかけたのを覚えています。

目に見える形で実力も分かった今、未経験の方でも一人前に育成できることができると考えました。実際、教え方はとても丁寧ですしフォローアップもしっかりできていますね。今はかなり育てる環境が整っていると思います。
ただ、今でこそ整っていますが、ここまでくるのに4年かかりました…。
振り返ればあっという間でしたが、本当に色々とあった課題を金さんや他のスタッフの皆さんが課題と向き合って、協力して乗り越えてくれたからですね。
そんな仲間思いで課題も乗り越えてきたメンバーがいるmusubi鴻池は、どこに行っても通用する人財を育成できる事業所だと思っています。

‐未経験から介護に挑戦したいと思っている方にメッセージをお願いします。

何をすればいいか分からないと悩んでる方にも是非来ていただきたいと思っています。誰かのために仕事をしたいという思いがあれば、チャレンジというよりも介護を一度経験されてみても良いのではと考えているので。経験してみて、違う道にいくのもありだと思います。結果的には合わなかったとしても、そこで得られるものは絶対にあります。
これは、新卒採用でも言えることですね。やりたいことが見つからない、どの仕事が向いているのか分からないというように就職活動に悩んでいる学生にはぜひ介護職を考えてみてほしいなと思います。

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