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一首評集

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歌人・虫追篤によるnote記事の中から、一首評をピックアップ。
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2023年2月の記事一覧

一首評:山田富士郎「地の塩」より

ひとつの街の変遷や栄枯盛衰がクールに描写された短歌だと思う。 さらにこの短歌は、わたしの…

虫追篤
1年前
9

一首評:吉田恭大「わたしと鈴木たちのほとり」より

穏やかな時間を心から希求するようなうただと思う。 まず、初句から四句目までを使って息の長…

虫追篤
1年前
3

一首評:鹿ヶ谷街庵「2023年2月5日 うたの日(題:デー)」

読み進めるにつれ、寂寥の「役」が上乗せされていくような短歌。 上の句では「淋しさ」「象徴…

虫追篤
1年前
4

一首評:藤原建一「2023年1月14日 日経歌壇」掲載歌

「借りもののことば」「借りものの表情」が横行する社会への怒りのうた、であろうか。 私も20…

虫追篤
1年前
2