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What will your verse be?(加筆中)

皆さんは今まで何人と会話しただろうか。

今まで食べたパンの枚数よろしく、具体的な数を出せる人は多くないと思う。しかし、一般的に接客業に従事する方は、その数が増えていく傾向にあるだろう。

かく言う自分は、お祭り屋台のたこ焼き屋でワンオペで働いたり、個人経営のお好み焼き屋でバイトした経験が大きいと思っており、年齢の割には多く色々な人と接する機会があった方だと自負している。困ったお客様という話題で、メジャーでも通用する野球の打線が組めてしまう程である。

こういった経験も辛いことばかりではない。地球の広さや環境の多様性を、地球儀と教科書で知るか、あるいは歩いて世界一周して知るかのどちらが含蓄ある経験になるか想像に難くないのと同じ理由である。痛めつけられ、苦しみはするが、色々な人がいるのだなと知ることは、時に自分の生き方を振り返る機会にもなる。

今まであった人間の中でも、どちらかと言えば酒とタバコを浴びるように摂取し、歯がないなどウシジマくんの債務者みたいなヤバめの人が多いのだが、たまにハッとさせられる一言を言うことがある。その中で印象に残っている言葉が、建築関係の仕事をしているおじさんが言った「生きているうちに、やったことがこの世に残る。だから、今の仕事は面白い」という言葉である。

このおじさんは自分の仕事に意味を見い出せているのだろう。この時の僕には、こう見えた。生きられる残り時間はペンのインクのようなもので、このおじさんはインクで描くものが分かっていて、尚且つ誇れる人生を歩んでいるのだと。

今でも、僕は自分が誇れる人生を歩んでいるのだと、残り時間というインクで描くべきものが分かっているとは言い難い。それでもインクの量は止まることは無い。

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