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銀行に融資相談に行くの巻

新型コロナの影響により無双心3店舗の売上は目も当てられない程になったのは前回に書いた。うちの場合はラーメン屋なので、まだランチの売上が6月くらいから亀岡店、高槻店共に見込める様になってきて赤字の垂れ流しが大分収まった。居酒屋業界の人は本当な大変だったと思う。なにせ19時以降お酒を売れないからだ。

この新型コロナの影響を銀行に相談しに行くと安心してくださいと言われた。それは前年までの売上と大きな納税をして来た実績があるからだ。とのコトだった。

その時に、銀行の担当からヒアリング受けた。イナバさん。4月の売上はどうでしたか?と言われた。

祇園店は前年同月比99%ダウンです。スゴくないですか?と答えた。仮に前年の売上が1000万円あったとしたら10万円になったんですよ!前月の仕入れも、人件費も、前年の税金や消費税の数百万の支払いも、この売上げの無い月に全部乗って来てるんですよ!4月だけでもとんでもない赤字ですよ!って爆笑しながら言った。

担当は隣の席の銀行員にイナバさんこの後に及んでこんなに明るい。不思議な人ですね!と笑っていた。コロナの影響をモロに受けてるイナバさんと同じ様な境遇のお客様はみんなもっともっと暗い。と言われた。

落ち込んでも良いコトはない。落ち込む暇があるなら前を見て進むべきですよね。このままの状況が2、3年続いて返済が始まったらとてもじゃ無いけど耐えられない。このコロナで僕は吹っ切れました。僕はここから全財産を賭けた大きな勝負に出るんです。と言ったら。銀行員に相手にされなかった笑

4月に乗ってた高級車も査定に出したら300万ちょいで売れると言われたのでソッコーで売った。これで1ヶ月分の支払いが出来ると胸を撫で下ろした。

借り入れをしたからには3店舗を元通りの売上に戻さないと返済予定が組めない。それよりもまず営業再開できなければ返済予定が返済未定になる。一度閉めた店を再度オープンさせるのには一筋縄では行かない。自分が働いているならすぐに開ければ良いが、他店舗展開していると人材をイチから育てないとダメだからだ。このコロナの影響で、求職者は街に溢れているが、昨日今日入ったスタッフが何人いてもメインで指示ができるスタッフがいなければお店としてどうにもならない。

いつまで祇園店の空家賃を払い続けなければならないのか。僕は祇園に製麺所も持ってる。時間が過ぎれば赤字が倍で増える。

それでも家賃を払い続けるだけで店が維持できるならそれで良いと僕は思っていた。祇園店がオープンして売れなかった時の壮絶な苦しみを思い出したら余裕で耐えられるのだ。

時々、一時閉店した祇園店に行ってカウンターに座って一人会計作業してたコト思い出す。





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