すっきり仕事で「正解」したい

公開するようなものではないのですが、非公開にするようなものでもないので世界中に晒してます。特に意味はないです。

わたしの仕事には正解がありません。たぶん。
いや、「正解」はある。でもそれがわたしの中の正解とイコールだった経験はまだありません。
具体的にいうとすぐ身バレするぐらいの狭い業界で働いているのですが、いわゆるクリエイティブなお仕事をさせていただいています。まあまだ下っ端なのでスケジュール管理とか下請けへの発注とか事務作業の割合の方が多いですけど……。それでも月に何度か、クリエイティブな作業を行うときがあります。業界的に、2,3年働いていれば誰もがそうなりますし、みんなそれをしたくてこの業界に入ってきます。わたしもそれをしているときは「やったってるぜ、オレ」みたいな気持ちになるからやっててすごい楽しいんですけど、でも、なんか、正解がわからない仕事してるの、辛い。

だって仕事ってクライアントに発注していただいて、受注して、やって、クライアントがOKだして、それでお金を貰う仕組みじゃないですか。この理屈でいくと、クライアントがOKだせるものを作るのが仕事の中の正解ですよね。これは世間で話題になるぞ!とかここめっちゃエモいな〜〜我ながら天才ですわ〜〜〜みたいな意識は全く関係なくて、クライアントがOKと言えばそこでそれが「正解」になる。わたしがこれがいい!こっちのほうがエモい!こっちが正解だ!という気持ちは関係ない。わたしは最近、それがつらい。

例えばパソコンとか車とか機能性がある機械だったら、クライアントがOKという最低ラインが分かりやすいですよね。動けばいい。その機能が使えればいい。そこにプラスしてデザインとか独自の機能性を加えていく。(すごくざっくりな価値観ですみません)でも本だったら?アニメだったら?ゲームだったら?クライアントのOKって、全然見えなくないですか。わたしはこれが傑作だ!と思っても、クライアントがOKくれなければそれは正解じゃない。逆に言うと、わたしが全然良くない、と思っていてもクライアントがOKと言ってしまえばそれが正解になる。……え、これわたしがやってる意味ある?

いやほんとそんなんいうなら一人で勝手にやれや〜〜〜っていう話なんですけど、わたしって、あくまでクライアントの作品を作る手伝いをしてる立場なんですよね。正解をきめるのは全部クライアント。なんかどんどん、クライアントのために仕事をしている気になってきたんです。自分なりの解釈で仕事をするというより、クライアントがOKをだしそうな仕事をしているというか…。結果クライアントが満足してるのを見ると、よかった〜やった〜とは思うんですけど、なんか、これって、クリエイティブか?わたしじゃなきゃだめか?と思ってしまいます。

あと自信がないのも良くない。キャリアもないし、自分の意見にみんなも共感してくれる未来が想像できなくて、「わたしはこう思う!」が言えない…。クライアントとしても、みんなでディスカッションしてよりよい「OK」「正解」をつくっていこう!っていうのが理想な気がするんですけど、わたしなんかが言ってもな、が先行してなにも言えない。実際口に出してみたら見当違いだったこともあったし、どんどん萎縮してる。わたしを抜きにして作業してもらったほうがいいのできるんじゃね?とすら思う。無難なものをつくって、提出して、OKをもらう機械になってる気がする。

クライアントからのOKじゃ、自信にならないみたいです、わたし。たぶんわたしが欲しいのは、世間からの称賛なんだと思います。それを得られて初めて自信になって、よりよい「OK」を、「正解」を能動的につくっていけるようになる気がする。……世間からの評価はほぼ受けられない業種なんだけどな(笑)

なんかここまで書いてきて当たり前のことしか書いてないっすね。でも考えまとまった気がします。勢いで書いてよかった。仕事のモチベーションって難しいなあほんと。おとなになると全然褒めてもらえないからな。仕事するのなんて当たり前だもん。でもがんばるっきゃねえ。やりたいことだ。いつか、わたしが思う「正解」で、そのままクライアントからOKをもらいたいな。