階名唱のための新曲視唱集490 第2巻
1巻に引き続き、第2巻を作成しました。
第2巻では臨時記号を用いた2度〜8度の練習を扱います。
「階名唱のための新曲視唱集 第2巻」の特徴
この課題集が想定している人
・音楽を習った経験のある人。
・相対音感をつけたい人。
・より高度な新曲視唱の練習をしようとする人。
・階名で楽譜を読めるようになりたい人。
・楽器で正しい音を確認することができる人。
・初歩的な楽典の知識を持っている人。
・固定ドでソルフェージュが出来ずに困っている人。
・基本的な調性感覚が身についている人。
基本的には第1巻と同じですが、「ドレミファソ〜♪」と階名を歌ってみて、確実に綺麗な音程で歌うことが難しいと感じる場合は、まずは先に1巻をしっかり練習していただくことをお勧めします。
ただ、1巻後半の幅の広い音程の課題がまだうまく歌えなかったとしても、順次進行がしっかりと歌えるなら、こちらの課題集も並行して練習することで、より柔軟に臨時記号に対応することが出来るようになります。
ちなみに、ある程度ソルフェージュの経験がある方は、第1巻を飛ばして第2巻から始めても十分にこなせると思いますし、階名の利点がより感じられるでしょう。
階名について
・すべての課題に、アルファベット(d r m f s l t)で階名が振られています。
・階名は「ドレミファソラティ」です。長調の第7音はティ(Ti)と発音します。
・転調は(基本的には)ないものとして階名を振ってあります。
・変位音の階名が出てきます。
そうです。
階名は、基準となる音階を表す「DoReMiFaSoLaTi」だけでなく、変位音までも示す階名が存在します。
(ただ、日本ではあまり一般的ではありません)
転調や臨時記号が多く現れる楽曲に対応するためには、これらの変位音を使いこなすことが半ば必須となります。
複雑に思えるかもしれませんが、これが階名の真髄とも言えます。
私はこの「変位音に対応する階名」の存在を知って、これなら階名は実用に耐えうる、と確信しました。
真ん中の段は音階構成音(ドレミファソラティ)です。
そして上に書かれているのが♯の場合の階名、下が♭の場合の階名です。
発音はすべてローマ字読みしていただければ大丈夫です。
Doの半音上はDiになります。
Reの半音下はRaになります。
ピアノの鍵盤を使う場合はこれらは同じ鍵盤を使用するしかありませんが、音楽的な役割は異なります。
なぜ違うシラブルでなければいけないのか、というところはここでは触れませんが…。
ただ、臨時記号を正しく使い分けされている楽譜をきちんと階名で歌う訓練を積めば、自ずとどう扱うべきかが感じられるようになります。感じられるようになってから理由を学べば、確実に身につきます。
これもまた階名の効能ではないかと思います。
構成は1巻と同じく、2度〜8度まで使用する音程が広がっていきます。
それぞれの音程で長調10問、短調10問ずつの140問。また、単純なリズムの音程練習が最初に10題収録されています。
課題はすべて4小節構成です。
練習方法
①まずはその調性の音階を歌いましょう。
第1巻の使い方でも書きましたが、やはりまずは頭の中で正しく音階を作ることが大切です。慣れてきたらこの手順は省略しても構いませんが、少しでも音程が不安定になる場合はきっちりとこなしてください。
実際に声に出さずに、頭の中だけで音階を歌う練習もしてみてください。
②次に課題を歌ってみます。
その調性の主和音と開始音を楽器で確認し、自分の音感を頼りに最後まで楽器を使わずに歌います。
変位音に関しても出来るだけ楽器に頼らずに音を考えてみましょう。
跳躍進行であれば、間に音を入れて順次進行を作ったり、全音半音の感覚を生かしながら音程を探しましょう。
歌い終わったら、楽器で正しい音程を確認します。変位音は特に注意して、確認するようにしましょう。
③移調して歌ってみます。
移調すると歌えなくなる場合は、音を線ではなく点で捉えている可能性があります。変位音が入るとさらに難しくなりますが、楽器でも階名を歌いながら移調して演奏できるかどうか試してみてください。
製品版は下記の有料部分にフォルダとして格納しております。
ご購入後、ダウンロード・プリントアウトしてお使いください。
なお、今だけ「階名記載なしバージョン」も同梱しております。両バージョン欲しいと言う方はお早めにご購入ください。
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