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生活・感想「ヒメゴト~十九歳の制服~」(2024/6/20)



生活



ま~たこれを飲んだ。


酔ってる!この飲みやすさでアルコール度数が9%なのお手軽酔い装置って感じだ。
私の体質的に度数が9%だと酩酊気味になる。前後不覚になるほどではないけど、普段理性や理屈で抑えている情緒面(楽方面)が解放される感じだ。
まあ、平たく言えば気が大きくなる。

フィッボ40分やって、シャワー浴びて、お腹いっぱいになって、アルコール摂取して、甘未をたらふくたべて、そりゃ~気が大きくなるってもんだよな。血が巡っているって感じだ。

睡眠障害が結構ひどい。布団に入って2~3時間寝られない。
これを解消するために強制睡眠装置アルコールを摂取した。体に悪いと思いつつ、お手軽かつ(睡眠に関することでは)安価で手に入るものなのでつい……。医者に相談すればもうちょっと強い薬を出して貰えそうではあるんだけど抵抗がある。養命酒を検討するべきかもしんない。養命酒に高麗人参のお酒があった。試してみようかな。


感想「ヒメゴト~十九歳の制服~

ヒメゴト~十九歳の制服~を再読した。主人公3人がそれぞれの性自認や性嗜好に悩み、レゾンデートル とアイデンティティの同一化に苦しんで、傷ついたり傷つけられたりして成長していく物語だ。
三者三葉の物語が描かれていて、お互いの「欲」によって人間関係がどんどんもつれていく様はさすが峰波りょう先生の作品だ!と膝を打つ。
掲載媒体は青年誌だが、私は少女漫画だと思う。
主人公の由樹は最後まで未果子と佳人に守られる存在であった。何もせず(少なくとも未果子や佳人のように売春せず)に2人にとって「特別」な存在でいられた事は、少女漫画のヒロインそのものだろう。
翻って、未果子と佳人の関係性は歪だ。
お互いに由樹を守ろうとして売春をするのだが、未果子は「少女でありながら少年でありつづける由樹(変化を拒む由樹)」を守ろうとし、佳人は「少女として最高である由樹に少女として咲き誇って欲しい(変化を受け入れ由樹に女性らしくなってもらいたい)」という願いを持っている。
ベクトルが全く違う二人だが、お互いを由樹から遠ざけたい一心で共謀の関係となってしまうのだ。
更に三人の関係を複雑にさせるのは佳人の未果子への気持ちだ。
佳人は未果子に対しても憧れの感情を持っている。佳人は性自認が男性、性交の対象は女性、と異性愛者の男性なのだが「完璧な少女」を愛し同一化したいという気持ちを持っており、プライベートでは「未果子とまったく同じ格好(女装)」をしている。
彼の信仰・哲学の対象として完璧な存在が未果子なのだ。

「少女として最高の時期に最高の振舞いをし」「そのことを自覚して、今に最高の値段をつけて売る(咲き誇る)」「そのあと(少女でなくなってしまった後)はどうでも良い(なぜなら少女として価値の無い自分は死んだも同然だから)」という、「少女」の苛烈で刹那的な美しさを体現した未果子は佳人にとってまさしく自分の理想の少女なのである。

未果子は佳人の憧憬を知っている。自分の体と心を人質に、誘惑して、佳人を(自分のPTSD克服のための)自傷のような売春行為に巻き込む。パーティーは一人より二人の方がずっともっと楽しい。
腐り落ちる直前の熟れた果実のように、蠱惑的で危うい最高で最低のパーティーが始まる。

加速度的に二人は泥沼に堕ちていくのだが、その瞬間の退廃的な美しさと常識的に見れば一番の悪手である行いの対比が苦しく同時に魅力的すぎて読むのを辞められない。
こんなことをしていてて明るい未来があるわけない。
けれど、初めてしまったこのパーティを止められるだけの理性が残っていない。
過去は変えられない、未来に希望はない。
それでも走る事はやめられない。
ただ暗闇にむかってがむしゃらに進む二人はどうしても美しい。

それでもパーティーには終わりがやってくる。
由樹、未果子、佳人の三人はそれぞれの事情やお互いの監視のために同棲を始める。
この幕間はなんだか泣けるものがあった。
売春なんて、レイプ未遂なんて、なかったみたいに、女三人の日常は平和だ。
終わりが約束されている平穏ほど泣けるものはない。
この瞬間に死ねたらどれだけ幸せだろう。そんな感じだ。


う~ん。
私ってば表現の幅が狭いというか……何と言うか…。狭い知見で精いっぱい背伸びしている文章ってかんじだよね~。
駄目だこりゃ。
折角アルコールで脳みそがあやふやなのにしゃっきりしてきちゃったな。

終わろう。




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