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お別れはまだ PowerBook12

写真はApple社製PowerBook12。
2000年代中頃に登場したMacOS9と10を使えるノートパソコンである。ディスプレイが12インチと小型で、重量2.1Kg。現代なら重い部類であるが、当時はコンパクトで画期的なMacだった。

私はこれを持ち歩き勤務先ではDTPに、家ではメールマガジン執筆に使った。DVDもドライブ搭載された申し分のないマシンであった。

しかし、運悪く数年たってHDDが認識しなくなり、DVDドライブも故障したので、メインをiMACに切り替えたけど、HDDだけ120GBに拡張しサブマシンとして使い続けた。

その後、マシンもOSもソフトウェアも進化を続け、MacBookProと新iMACがメインに移り、PowerBook12の出番はなくなった。電源を入れることもなくなった。寂しかったが時代の移り変わりなのでしかたがない。

4月の引っ越しをきっかけに、手持ちマシンの処分を検討したとき、このPowerBookをどうするか迷った。今は昔のソフトを使うくらいしか役目がない。かといって廃品処分するのは忍びない。誰かに使ってもらえれば、とメルカリで売ることにした。

DVDドライブが破損しているし、なにせCPUもOSも古いのでジャンク品として出品した。なかなか買い手がつかなかったが、値下げを繰り返し2ヶ月経過したころ、出品価格をさらに値引きすれば買うという人が現れた。

その価格で売っても良いかと思ったので、先日、もう一度電源を入れて動作と中のデータを確認した。問題なく動くし、必要データはとうにメディアに保管している。いつでも売れる。

しかし
急に手放すのが惜しくなった。(笑)

2000年代から少なくとも15年以上は苦楽を共にした相棒である。まだ動く。インターネットも繋がる。AdobeのCS3たちソフトも動く。とはいえ、今後電源を入れることはほぼないだろうが。

もうしばらく手元に置こう。お別れはもう少し先だよ、相棒よ。

PowerBook12


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