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ポールサイモン 最新アルバム「7つの詩編(Seven Psalms)」より「神」

大移住について考えた
群れを離れ昼夜動き回る人々
彼らが目指す地はどこだろう
草原か、尖った岩ばかりの砂漠か
神は我らのエンジニア
神は私が乗車する地球号
神は大気に浮かぶ顔
道で我らは滑り転げる
水晶彗星
星空の夜
銀色の月
日光のとげを丸めるために
夜の薔薇へ変化する
部族の声
老いも若きも
お祝いだ
家族の想い出の歌が歌われ
いつまでも河は流れる

神は我らのエンジニア
神は私が乗車する地球号
神は大気に浮かぶ顔
道で我らは滑り転げる
神は私のエンジニア
神は無垢なる森林
神はその森林警備員
神は最も貧しい者へ食事を与え
見知らぬ人をも扉へ導き入れる
涙と花
時は過ぎ、みな乾き
記憶は消えて
残るのはメロディーと歌詞だけ
冷たい風が吹けば
庭師の手袋から
我らが集めた種のみが生きる
永遠に
溢れる愛で死に耐えるものなどない

神は私が乗車する地球号
神は大気に浮かぶ顔
道で我らは滑り転げる
神は私のエンジニア
神は無垢なる森林
神はその森林警備員
神は最も貧しい者へ食事を与え
見知らぬ人をも扉へ導き入れる
新型コロナウィルスも神
神は波打つ海
神は恐ろしく素早い剣
シンプルな真実のみが生き残る

©ポール・サイモン 2023/迷訳 musiker 


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