サイモンとガーファンクル 「ブックエンドのテーマー繰り返し」 Bookends Theme-Reprise
サイモンとガーファンクルのアルバム「ブックエンド」
第7曲目「ブックエンドのテーマー繰り返し」。
前曲「旧友」の、不安げな音で中途半端に終わるようなストリングスの長いフレーズによる音が、ギターの前奏と共に和音に溶け込み終結し、そして消えます。曲はギターだけの前奏になり、アルバム第1曲(ブックエンドのテーマ)でギターのみで奏でられたメロディの歌が始まります。
1枚の写真につまっている想い出。そしてそれが人間のすべてである。寂しいことですが、そうかもしれません。
人間は永遠には生きられず、死んで灰になり、あるいは土に埋めらます。残るもの。結局は想い出だけです。
人の心に残るのは想い出だけ。
想い出だけが語り継がれる。
想い出だけが生きるのです。
ブックエンドは、想い出がつまった心のアルバムを立てておくためのもの。そういう役割の象徴かもしれません。
歌が終わり、最後同じフレーズをギターが奏でる音が、余韻としていつまでも残ります。
ごく短いけれど、深い歌。
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