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NO.11 弥山

山に行きたい。

旅行に行きたい。

その欲望が一気に満たされる旅をしたい。

登山歴はもうすぐ10年。

そろそろゆとりのある登山の楽しみ方もしてみたい。

旅先での観光もして、その土地ならではのグルメを堪能しつつ、

自然も感じたい。

ご当地のおやつをザックに忍ばせて、山頂でその土地の景色を眺めながら食べるんだ。

そんな欲張りな旅を夫婦で楽しめたら幸せだなぁ〜。と

結婚してからいつしか夢見るようになっていた。

ダメ元でそんな旅を旦那さんに提案したら快く承諾してくれた。

ご当地グルメを食べて、その土地ならではの観光スポットへ行き、

その土地にしかない山を登り景色を眺めに行く。

山と観光盛り沢山の旅のVol.1を飾ったのは広島 厳島にある弥山(535m)だ。

初日は東広島 西条の酒蔵を巡り、二日目は広島市内を観光。

3日目の宮島観光の中に弥山の登山を盛り込んだ。

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宮島口桟橋からフェリーで宮島桟橋まで約10分。

目の前に見えてくる山が弥山だ。

赤い鳥居とのコラボレーションは風情がある。

朝一番のフェリーへ乗り込み宮島へ。

あっという間に到着だ。

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G.W明け。人はまばらで快適だ。

この日は、宮島観光の前にまず弥山に登り、山で使った体力を宮島グルメで回復させるプランだ。

弥山は登り約 1時間程度、下り40分ほどの山で、旅行の中に組み込むにはとても程よい山だ。

弥山の登山口までの間はいわゆる宮島観光ルートを歩いていく。

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穏やかにくつろぐ鹿とたくさんすれ違う。

まだ朝方で人も少なく鹿も眠そうだ。

ほとんどお店が開いてない中で気になるグルメを発見。

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牡蠣カレーパン!?

¥400。。。いい値段する。

でもこれは山頂のおやつにしたいね!って事で一つ購入。

果たして牡蠣はいくつ、どんな感じで入っているのだろう。。。

今すぐ確かめたい気持ちを抑えザックに仕舞い込み登山口へと向かって行く。

弥山のコースは3つ。

私たちは一番お手軽に歩ける紅葉谷コースで登り大聖院コースで下山。

その後厳島神社へお参りするプランを立てた。

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登山口に近づくと益々人は少なくなり、この森の主のような鹿がテクテクと歩いてきた。

私たちに興味を示す事なく優雅に前を通り過ぎ、

その佇まいがなんともカッコ良くて

「ジブリの世界みたいだね」と二人でワクワクした。

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その後緑に囲まれた赤い橋を渡る。

美しい道だ。

秋にはこの緑が真っ赤に染まるらしい。

秋の弥山を想像しただけで感動が押し寄せる……

そんな道を抜ければいよいよ弥山の登山が始まる。

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ロープウェーの方角だけどロープウェーにはもちろん乗らない。

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まだまだ序盤。

疲れはないが沢のせせらぎが心地よく、しばらく聞いていたくて足を止めた。

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足元は石の階段で登りやすい。

新緑が少しづつ芽生える季節だ。

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石段を登り切れば今度はなだらかな舗装された道を進み

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景色が開ければそこは瀬戸内海。

風が気持ち良い。

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山頂手前また石段を登り、

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今度は巨岩がお出迎え。

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なんとも楽しい。

鹿とすれ違った時からずっとワクワクしながら登っている。

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ついに山頂。

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山頂も巨岩に囲まれている。神秘的な山頂だ。

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山頂にはまだ新しい展望台がある。

一番上に登ると

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瀬戸内海が一望出来る。

点々と浮かぶ小島が可愛いらしい。

穏やかで静かな山頂だ。

ここでお楽しみ。

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山頂でのご褒美!

なんと!

意外としっかり牡蠣が入っているではないか!

丸ごと3つも入っていた。

これはコスパ良し!景色と共に頂くと美味しさ10倍だ。

十分山頂を満喫したら下山!

登りで通りかかったが下山時にゆっくりお参りしたくて取っておいた

弥山本堂へ。

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無事に登れたお礼をする。

本堂の向かいには

「恋人の聖地」として有名だという【消えずの霊火堂】。

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平安時代から消えずに、

1200年燃え続けている火と恋人同士の“燃え続ける愛の炎”が重なり

「恋人の聖地」に登録されたのだとか。

私たちは恋人同士ではない。

夫婦にご利益があるかは定かではないがしっかりとお参りさせて頂いた。

さぁ、大聖院コースで下山。

このコースでは可愛いおじ蔵さんにたくさん会える。

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これはほんの一部に過ぎない。

何だか話だしそうで愛着が湧いてしまう。

楽しい登山道だ。

そしてこのコースは整備された石のトレイルが続く。

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とても歩きやすい。

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初心者でも安心して歩ける。

そして

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宮島のシンボル、赤い鳥居が帰りに眺められるのも嬉しい。

この景色は観光に来ただけでは味わえない。

弥山に登ったからこそ見える鳥居の姿だ。

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最後は日本底辺の一部のようなトレイルを下って行き無事下山。

またしても登山ビギナーの旦那さんも大喜び。

ワクワクが止まらない、とても楽しい山だった。

旅行に「登山」という新たなエッセンスが加わってより充実した時間を過ごせた。

これからの旅行の楽しみ方のモデルになりそうな思い出をくれた山。

それが

宮島 弥山だ。


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