名曲538 「君色思い」【沢田聖子】[赤ずきんチャチャ]

ーー隠れたアニソン。こっちもいいぞーー

【Akazukin Chacha Op 1 Kimi Iro Omoi】

 「君色思い」と聞くと、SMAPを思い浮かべる方が多いだろう。言わずと知れた初期の名作であり、いまも根強い人気を誇る。

 この曲がアニメ主題歌に起用されたことはご存知だろうか。1994年から1995年に放送された『赤ずきんチャチャ』のオープニング曲である。SMAPのアニソンは非常に珍しい。

 ところがである。テレビではSMAPの君色思いが流れていたのだが、映像ソフトでは差し替えられているのだ。これはどうやらジャニーズとの権利関係の問題らしく、沢田聖子版になっている。

 ウルトラマンティガでもそうだが、ジャニーズは権利関係がうるさすぎて嫌いだ。文化の発展に貢献しようという気が感じられない。せっかくのタレントをお高く守りすぎではないだろうか。私が生きているうちに改善されてほしいと思う。その可能性は高いはずだ。

 さて話を戻すと、沢田聖子版も素晴らしいということである。代役にしては質が高い。そして同曲と女性の歌声の相性がいいということがわかった。

 ちなみに原曲とは構成も変わっている。どちらがいいかは難しいところ。個人的には{oh 神様 僕らに力を oh 何度でも 愛を誓うから}のところからサビになだれ込むところや、キムタクの(ooh 愛してる・・・)も好きなので、何とも言えない。

 とはいえ、{もっと心の中を2人見せ合えたなら 答えはつかめるよ}をトップに置いたのもなるほどなのだ。スッキリしているように感じられるのはこちらだ。

 つまりはどっちもいい。恐らく知名度が低いのは沢田聖子版だ。となればこっちを取り上げるほかにない。SMAPの熱烈なファンも先入観を取っ払って聴いてほしい。まあねえ、元がよすぎですわな。

 それにしても『赤ずきんチャチャ』は見事な80年代~90年代少女漫画の絵柄だ。私はかなり好み。3分~3分6秒のキャラクターの笑顔が愛くるしいこと愛くるしいこと。こういう感じの少女漫画はいいですな。最近ではゴリゴリに恋愛や性的な描写が多いらしく、青年誌並みだそうだ。規制がかかるかはわからないが、この時代の作風がもっと増えてほしいと思う。

         【今日の名歌詞】

心ごと体ごと 胸に秘め事


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